Audi activesphere concept [2023]
- 2023/02/12
- 18:00
![Audi activesphere concept [2023] 001](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/20230212174118cc9s.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 002](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/202302121741252cbs.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 003](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/20230212174127d71s.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 004](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/202302121741280f6s.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 005](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/20230212174127e00s.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 006](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/202302121741289dds.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 007](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/202302121741299aas.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 008](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/2023021217412992fs.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 009](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/20230212174129430s.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 010](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/20230212174129e10s.jpg)
![Audi activesphere concept [2023] 011](https://blog-imgs-157.fc2.com/a/u/d/audiwp/20230212174129a43s.jpg)
アウディが発表したコンセプトカー、「アウディ アクティブスフィア コンセプト」。
シリーズ4番目のメンバーとなる「アクティブスフィア コンセプト」は、アウディが生み出したスフィアシリーズの集大成。
2021年の「アウディ スカイスフィア」と「アウディ グランドスフィア」、2022年4月の「アウディ アーバンスフィア」に続く、驚くほど用途の広いボディデザインを備えた4ドアクロスオーバークーペ。
全長4.98mの非常にエレガントなこのモデルは、単なるラグジュアリークーペではなく、印象的な最低地上高とオフロードでの性能を示す22インチの大径ホイールを装備している。
「アクティブスフィア」のスポーツバックリアは、ボタン操作によりオープンカーゴベッド"アクティブバック"に変化することができる。これは、eバイクやウォータースポーツ、ウィンタースポーツギアなどのレクリエーション機器を運ぶのに最適。
「アクティブスフィア」はオンロードとオフロードの両方で同等に機能する駆動システムとサスペンションを備え、相反する要素を完全に統合することで、境界を越えて多用途に使用できることを証明している。
ステアリングホイールとペダルにより、ドライバーは積極的に車を制御できると同時に、移動中によりリラックスした時間を過ごすための自動運転も実現。
エレガントでダイナミックなクーペとしてクラシックなプロポーションとラインを特徴としているものの、わずか数秒でトップクラスのスポーツギアを運ぶためのピックアップに変わる。カーゴベッドには、2台のeバイクを積むのに十分なスペースさえある。
このコンセプトカーは、有名な沿岸道路であるパシフィックコーストハイウェイから目と鼻の先にあるマリブのアウディ・デザインスタジオで考案およびデザインされた。
スタジオマネージャーのゲール・ビュザンと彼のチームは、プロジェクトの背景にある創造性の持ち主。彼はプロジェクトの背景にあるアイデアについて、「このコンセプトカーはユニークです。アウディのスポーツバックの優雅さとSUVの実用性、真のオフロード性能を巧みに組み合わせた新しいタイプのクロスオーバーです。」と説明している。
アウディのPPEモジュラーシステムの電気駆動と急速充電技術を備えた「アクティブスフィア」は、コンセプトカーのスフィアファミリーに加わる。
ローカルエミッションがゼロであり、600kmを超える航続距離と800Vテクノロジーによる非常に高速な充電時間により、最先端の電気自動車の持続可能性、ダイナミクス、および長距離能力を兼ね備えている。
技術開発担当取締役であるオリバー・ホフマンは、「私たちはパラダイムシフトを経験しており、特に将来のアウディモデルのインテリアにおいて顕著です。インテリアは、乗客がくつろげると同時に外の世界とつながる場所になります。このコンセプトカーの最も重要な技術革新は、モビリティに拡張現実(AR)を適応させたことです。アウディ・ディメンションは、周囲とデジタル現実との間の完璧な統合を生み出します。」と述べている。
適切な地形での自動運転機能によりドライバーと乗客に新次元の自由が与えられ、新しいディスプレーと操作テクノロジーのおかげでさまざまな方法で「アクティブスフィア」を使用できる。
革新的な操作コンセプトであるアウディ・ディメンションは、乗客の視野にデジタルコンテンツをリアルタイムで表示することにより、物理世界と仮想世界を組み合わせる(つまり複合現実)。
ハイテクなヘッドセットは、実際の周辺環境とルートのビューを提供すると同時に、3Dコンテンツとインタラクティブな要素を表示。これらは、ドライバーと乗客で別々に設定できる。
これは、運転状況やナビゲーションなど、ドライバーに関連するすべての情報を表示できることを意味する。
また車内でヘッドセットを使用するユーザーは、コントロールパネルやその他の仮想ディスプレーを、肉眼では見えない整頓されたミニマリストデザインで見ることができる。
複合現実光学によりヘッドセットが表示され、ユーザーが触れた際にリアルタイムで反応することで機能を実行するため、ユーザーはこれらの実際には見えないタッチセンサー式ゾーンと正確にやり取りすることが可能。
完璧なオールラウンダーとして、「アクティブスフィア」は個々のモビリティと持続可能性が相反するものではない、未来志向の世代のアウディの顧客の高い要求に理想的に適している。
また、未来志向のテクノロジーと組み合わせて、アウディらしい美学とダイナミズムを最高度に兼ね備えた車を期待する顧客にとって、「アクティブスフィア」はこれらの次元間の境界を超える魅力的なビジョンとして機能する。
エクステリアデザインは、堅牢なエレガンスが特徴的。
全長4.98m、全幅2.07m、全高1.60mのボディサイズは、「アクティブスフィア」をプレミアムセグメントのメンバーに位置付ける。
電気自動車らしくホイールベースは2.97mと長く、乗客の足元に最大限の空間を提供。その分前後のオーバーハングは短く、数値以上にコンパクトな印象。
あらゆる角度から見ても、「アクティブスフィア」はまるで一つの金型のようにモノリシックに見える。
22インチの大径ホイールと印象的な地上高、アウディ特有のフラットなキャビン、ダイナミックなルーフアーチが、はっきりとスポーツカーを連想させるプロポーションを生み出している。
285/55サイズのタイヤは、あらゆるタイプの地形に対応できる十分なボリュームがあり、その起伏のあるトレッド面は「アクティブスフィア」のオフロード能力を際立たせている。
ホイールは稼働領域を備え、オフロード走行時には最適な冷却のために開き、オンロードでは最適な空力性能のために閉じる。
フロントドアにあるエレガントでスタイリッシュな2つのカメラミラーも、空気抵抗を最小限に抑えるよう特別にデザインされている。
ボディ全体にはハードなエッジがなく、凸面と凹面の間の移行がスムーズになることで、ソフトシャドウも発生。
サイドとリアから見ると、リアのホイールハウスは非常に水平に見え、コンセプトカーのダイナミックな可能性を可視化する。
ガラス面は車体の重要な部分を占めているおり、それは天井だけではない。
「アクティブスフィア」のフロントエンドにあるブランドの顔であるシングルフレームは透明な窓ガラスとしてデザインされており、車両前方に遮るもののない広い視界を乗客にもたらす。
サイドのドア下部にもガラス面があり、「アクティブスフィア」がオフロードモードの時に自然界とインテリアの境界をなくすように見える。
幅広く湾曲したテールゲートには、最適な明るさを実現する大きなガラス面が備わっており、ルーフ自体も透明で車内に十分な日の光を取り入れている。
エクステリアのスタイリングは、この車両のオフロード能力を明確に示しており、ボリュームのあるホイールアーチによって可変式電子制御四輪駆動のクワトロを表現している。
「アクティブスフィア」の最低地上高も可変。基本的な最低地上高は208mmであり、オフロード走行時には40mm高くすることができる。反対にオンロード走行時には40mm低くすることができ、これにより高速走行時の重心とエアロダイナミクスの両方にメリットがある。
オフロード走行に関連し、「アクティブスフィア」のアプローチアングルは18.9°、ディパーチャーアングルは28.1°。
可変する地上高は、2000年以来Cセグメントおよびその後のBセグメントで熱狂的で忠実なファン層を魅了してきたアウディのモデルファミリー「オールロード」を思い起こさせる。
このファミリーは第1世代から、デザイン上の重要な特徴として車高調整機能を備えたエアスプリングサスペンションと、アンダーガードエレメントを備える視覚的にオフセットされた一体型フロアを装備していた。
すべてのオールロードモデルで同様に重要なことは、アバントのパッケージであったこと。
「アクティブスフィア」は、スポーツバックハッチバックを備えながらオールロードのデザイン要素と技術的装備を組み込んだ初めてのモデル。
このため、アウディはオールロードとは対照的に、新しいボディバリエーションを"アクティブ スポーツバック"と呼んでいる。
オールロードテーマのもう一つの新しいバリエーションとなる「アクティブスフィア」では、フロントとリアおよびサイドエリアのドアの下がアークティックティールカラーのダークハイグロスペイント仕上げとなり、加えてマットサーフェスがフロアアッセンブリーとキャビンを視覚的に並置。互いに平行に配置された、わずかにオフセットされたバーチカルスタッドを備えた金属製ストリップがここに統合されている。これらの要素は、地上高が増加すると展開し、オフロードモードを視覚化する。
関連する「アウディ グランドスフィア コンセプト」と同様に、「アクティブスフィア」のドアはフロントとリアのAピラーとCピラーに取り付けられ、反対方向に開く。またBピラーはない。
この革新は、乗客が車に乗り込むとすぐに、車内空間全体が解放されることを意味する。
シングルフレームの左右上方には、焦点を合わせた目のような細いヘッドライトユニットが備わる。
ライトユニットは、2つのリングの交点を拡大および分離して瞳孔を形成することにより、4つのリングでブランドのロゴを表現。これは、アウディが「グランドスフィア」で最初に導入した、"アウディ・アイ"と呼ばれる紛れもない新しいデジタルライトシグネチャー。さらにこのシグネチャーは多様化され、オンロードとオフロードのドライビングモードにはそれぞれのバリエーションがある。
デイタイムランニングライトとテールライトは、超微細なマイクロLEDテクノロジーを使用して制度とコントラストをさらに高めている。
「アクティブスフィア」は、境界を超える存在であり、それは変身の達人であることを意味する。
特にリアセクションは、ユーザーのアクティブなライフスタイルを反映し、スポーツバックデザインのエレガンスとスポーティネスを犠牲にすることなく、かさばるスポーツギアを運ぶことを可能にする。
必要に応じて、透明なリアウィンドウがルーフとほぼ同じ高さまでスライドし、同時にリア下部の垂直部分が水平に折りたたまれる。これにより、eバイク用のブラケットを備えたアクティブバックと呼ばれる十分な荷台が開く。
また、リアのCピラーの側面は「アクティブスフィア」のダイナミックなシルエットを維持するために所定の位置に留まり、電動バルクヘッドがリアシートの後方から展開して車内を風雨から隔離する。
ルーフ構造の中央にはスキーラックが組み込まれているものの、通常は完全に平らでルーフアーチ上ではほぼ見えない。
必要に応じて展開できるため、スキーを安全に固定して運ぶことができる。
インテリアで優先されたのは、人に焦点を当てること。
雰囲気を決定づける"スフィア"は、アウディの「スカイスフィア」、「グランドスフィア」、「アーバンスフィア」、そして最新の「アクティブスフィア」のネーミングの構成要素であり、インテリアをほのめかしている。
kW、km/h、横Gは、この新世代の自動車の設計仕様の最優先事項ではなくなった。代わりに出発点はインテリアであり、乗客の生活と旅行中の経験の領域となる。彼らのニーズと欲求は、空間、アーキテクチャ、機能を形作る。
この再評価によりデザインプロセス自体が変わり、すべての議論の初めに焦点はインテリアとそのデザインに向けられた。その後に、パッケージやプロポーション、エクステリアのラインがデザインされていった。
機能的でミニマリストなインテリアは、明瞭さと整頓の典型。これは、大きく開いたドアから「アクティブスフィア」に乗車した際の乗客の第一印象。
直角とともに、垂直面と水平面が空間のアーキテクチャを支配。インテリアゾーンは水平方向の対照的なカラーリングを特徴とし、温かみのあるラバレッドで統一された座面とドアやフロントパネルは、サイドウィンドウから見てもダークなエクステリアとは対照的。このセントラルゾーンの上と下では、ダークカラー(ブラック、アンスラサイト、ダークグレー)が多用される。
4つの独立したシートは、背が高く前後に長いセンターコンソールの延長のように吊り下げられている。
センターコンソールに置かれたシートシェルの内側上端はアームレストとして水平に形成されており、デザイナーは座面、背もたれ、肩部の表面を3つの別個の演習シェルとして想像。視覚的な見た目だけでも、既に優れた横方向のサポートを約束している。また軽やかに浮いているように見えるため、自動車としての機能とラウンジシェアのエレガンスさのバランスが保たれている。
「アクティブスフィア」が自動運転モードで走行しているとき、ダッシュボード、ステアリングホイール、ペダルは見えない位置に隠れる。特にフロントシートではドライバーの前に広い空間が開き、「アクティブスフィア」の前端とその先まで広がっている。
視界をクリアにするために、完全にガラス張りのシングルフレームは、遮るもののない前方道路の視界を乗客にもたらす。
ダッシュボード自体は、特大のサウンドバーのように機能するだけでなく、展開時と格納時の両方でスマートな全幅にわたるエアベントとして機能する。
ドライバーがハンドル操作を望む場合は、ダッシュボードとステアリングホイールがフロントガラス下の平らな位置から回転。ドライバーは人間工学に基づいた理想的な位置を個別に調整することができる。
ドアの"MMI"タッチレスコントロールは、ウィンドウやシートの調整など、常に目と手で操作できる。
「アクティブスフィア」のアーキテクチャとスペースの感覚は、主に背が高く前後に長いセンターコンソールによって決まる。
もちろん、電気自動車ではプロペラシャフトを通すためのコンソールはもはや必要ないものの、その代わりに収納スペースとオンボードバー(冷却または加熱)が提供される。トップカバーは透明で、ボトルとグラスが見えるだけでなく、ボリュームのあるコンソールをインテリアに視覚的に統合している。
さらに、トップカバーの両端に複合現実システム用のARヘッドセット専用のコンソールがあり、4人の乗客にとって簡単に手の届く場所に配置されている。
境界を超えることは、「アクティブスフィア」の強みであり、これは車、ユーザー、環境の間のインターフェースにも当てはまる。
新しいシステムは初めて、物理的現実とデジタル領域を組み合わせた新しい世界、つまりアウディ・ディメンションを作り出す。
新しいシステムの中心となるのは、革新的な複合現実ヘッドセットであり、ドライバーと乗客はそれぞれ個別に利用可能。
ユーザーは「アクティブスフィア」に乗車している間、包括的なデジタルエコシステムにアクセスすることもできる。
初期のVRゴーグルは、現実世界の要素を一切含まない仮想現実を描写することに限定されていた。しかし、テクノロジーは拡張現実へと進化し、現実世界に仮想コンテンツを重ねることができるようになった。
複合現実は、仮想コンテンツを現実世界への空間参照で3次元で表現できるようになった。将来、複合現実は柔軟性、精度、および表示可能なコンテンツの点でARヘッドアップディスプレーの可能性をまったく新しいレベルに引き上げる。
「アクティブスフィア」は、このテクノロジーの先駆的な世代を使用する最初のモデルであり、現実世界とデジタル世界を重ね合わせた次元にインタラクションの次元を追加。
これまでにない光学精度、最高の解像度、優れたコントラストを備えたこのシステムは、肉眼では見えないコントロールサーフェスとディスプレーを、車内のユーザーの視野にもたらす。
つまり、システムは最初に情報提供のみを目的とした仮想コンテンツを表示し、ユーザーが情報に目を向けて関心を示すと、システムはより詳細な情報を表示する。
ユーザーが集中して操作するとすぐに、コンテンツはアクティブでインタラクティブな要素になる。
手はユーザーの視線を直感的に追って車の機能を制御でき、ユーザーインターフェース(ヘッドセットの仮想ディスプレー)は従来のインストルメントのようにリアルタイムで変化に反応する。
特にユーザーフレンドリーな機能であるバーチャルコントロールは、ユーザーに向かって移動するため、座っている位置に関係なくユーザーインターフェースを操作できる。
「アクティブスフィア」の整頓された広々としたインテリアは、クラシックカーのコックピットによく合うように、キーボードやスケールバッテリーの機能に後回しにする必要はない。
ユーザーが要素を必要とする場合にのみそれらが表示され、現実世界と同じように直感的に操作できる。
重要なことは、車に関する多様な機能は、今日の車のように画面や物理的な機能で構成されているわけではない。ただし、それらは関連する要素の目の前に理論的に配置される。2つの例は、エアベントの前にあるACコントロールフーバー、スピーカーの上にあるエンターテインメントとサウンドのインタラクティブパネル。
しかし、この技術の可能性は決して尽きることがない。
例えば、オフロードモードでは高解像度の3D地形グラフィックを実際の風景に投影し、ナビゲーションや目的地に関する情報を表示できる。
また交通安全に関する情報、つまり交通渋滞や滑りやすい路面に関するアラートもここで用いることができる。
乗客とドライバーには、それぞれのニーズとタスクに応じて個別のコンテンツが複合現実ヘッドセットから提供される。
ドライバーがハンドルを握っている間はステアリングに集中しているため、乗客は目的地でのアクティビティを調べたり、準備をしたりすることができる。
同時に、エアコンでシートエリアの温度と空気流を制御し、乗客それぞれが個別に使用できるサウンドシステムのミュージックセレクションを閲覧することもできる。
ヘッドセットは「アクティブスフィア」のインテリアの形状に合わせて正確に設計されているため、バーチャルインデックスカードをセンターコンソールに投影して、Webコンテンツへのアクセスを視覚化することもできる。
複合現実ヘッドセットのセンサーはインテリアをミリ単位の精度で測定するため、バーチャルコンテンツを個人の要件に応じて重ね合わせることができ、個人のやり取りにも使用できる。
ヘッドセットのユーザーと車両の間の接続は、そのエコシステムとともに、車外であっても数えきれないほどの可能性を提供。
例えば、ナビゲーションルートや車両のメンテナンスは現在、自宅のリビングからノートPCやタブレットで準備できるものの、将来的には必要なハードウェアは複合現実テクノロジーとヘッドセットだけになる。
反対に、「アクティブスフィア」の乗客はヘッドセットを車から降ろして、スキー場の自転車トレイルをナビゲーションしたり、スキーで滑るときの理想的な斜面を見つけたりすることができる、
車そのもの、バッテリーの残量と航続距離、最寄りの充電ステーションに関する情報は、車内外からアクセスできる。
また必要に応じて、タイヤの空気圧の低下などの事前警告や、経路選択の基準となる天気予報機能も備えている。
「アクティブスフィア」は、そのボディサイズとパフォーマンスレベルにより、アウディの最も革新的な電気駆動システム専用のプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)の使用に適している。
関連する「グランドスフィア」および「アーバンスフィア」と同様に、「アクティブスフィア」はこのモジュラーシステムを利用。
アウディのリーダーシップの下、ポルシェAGとともに開発が進められており、2023年末までにPPEに基づく最初のアウディの量産車が続々と発表される予定。
PPEはバッテリー電気駆動システム専用に設計されているため、この技術の利点を最大限に活用して、自動車の運転特性、経済性、およびパッケージオプションを向上させることができる。
その結果、アウディは量産のBおよびCセグメントを介して電気自動車のラインアップを効果的に拡大することができる。また規模の効果により、ラグジュアリークラスのテクノロジーとさまざまなモデルバージョンを、プレミアム市場で比類ないほどの幅広いモデルラインアップに組み込むことができる。
PPEは、ボディサイズとホイールベースが「アクティブスフィア」とほぼ同一である「アウディ A6」シリーズなどアウディの中心的なモデルレンジを形成するフラットなシルエットの車だけでなく、車高の高いSUVやCUVを含む、前例のない範囲の量産自動車に対応するよう設計された最初のプラットフォーム。
将来のPPEフリートの重要な要素は、アクスル間のバッテリーモジュール。
「アクティブスフィア」では約100kWhのエネルギーを蓄え、アクスル間全体を使用することでバッテリーの比較的フラットなレイアウトを実現できる。
四輪駆動の「アクティブスフィア」の前後アクスルに搭載された電気モーターは、合計で325kW(442馬力)のシステム出力と720Nmのシステムトルクを発揮する。
前輪と後輪は5リンク式サスペンションで保持され、コンセプトカーにはアダプティブダンパーを備えたアウディ・アダプティブエアサスペンションが装備されている。
将来のすべてのPPEモデルの駆動技術の中心は、800Vの充電テクノロジー。
これにより、「アウディ e-tron GT クワトロ」に搭載されているバッテリーと同様に、急速充電ステーションでは最大270kWの出力で非常に短時間でバッテリーを充電できる。
この革新的なテクノロジーは、PPEを使用して多くのミッドレンジおよびラグジュアリーセグメントに初めて参入する。
PPEテクノロジーは、内燃エンジン車の従来の給油時間に近い充電時間を実現可能。
わずか10分で、車を300km以上走らせるのに十分なエネルギーを蓄えることができる。
100kWhのバッテリーは、25分以内に5~80%まで充電される。
航続距離が600kmをはるかに超えることから、「アクティブスフィア」は必要に応じて無条件に長距離に適していると言える。
アウディ Audi キャディバッグ