Audi RS Q e-tron E2 @ Morocco [2022]

2022/09/22
19:00

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最初の耐久テストを完了した、「アウディ RS Q e-tron E2」。

アウディスポーツは、今月モロッコで実施した大規模なテストで新しい「RS Q e-tron E2」の初戦に向けた準備を行った。
3組のドライバーチームは、厳しい状況で第2段階への進化を知り、評価した。

テストスケジュールでは、それぞれのドライバーとコドライバーのペアがマシンを3日間テストできるよう9日間の日程が組まれた。
主な目的は、来年1月の『ダカールラリー』に向けて次なる進化を開発すること、ドライバーチームが新しい開発に慣れることの2つ。
軽量化によりサスペンションセットアップに新たな機会が生まれ、これを活用することを目指しており、良い方向に進んでいる。
また、すべてのシステムを備えた電動ドライブトレーンも、1年前のテストよりスムーズに機能している。

モロッコでは、アウディスポーツのビークルオペレーション部門のチームが非常に厳しい状況に直面した。
ほぼ40℃の極端な気温はマシンだけでなくドライバーも限界に追い込まれ、同様に今年のテストコースは非常に脆弱でありテクノロジーに大きな負担がかかることは明白だった。
しかし、マシンを止めるほどのものは何もなく、修理が必要な軽微なダメージだけだった。

アウディスポーツのすべてのドライバーとコドライバーは、進化したプロトタイプの軽量化に驚いた。
カルロス・サインツ（スペイン）は、「重量だけでなくその配分もより有利になり、結果としてより機敏に感じられコントロールも容易になる。」と報告。
ステファン・ペテランセル（フランス）は、「長く高速のコーナーを走るときには遠心力が少なくなるため、簡単にコーナーの内側にとどまることができる。同様に、シートポジションは以前よりも良くなっている。」との印象を述べた。
マティアス・エクストローム（スウェーデン）はサーキットレースとラリークロスで成功を収めた後もオフロードラリーではニューカマーであり、チームの2人のダカール優勝者の知識の優位性から恩恵を受けながら、彼の知識を提供。「サインツとペテランセルの経験は非常に役立つ。」と語り、「重要なことはアスファルトコースのようなラップタイムではなく、予測可能なマシンを持っていること。軽量化に加えてエアロダイナミクスの改善も明らかで、特に高速でプラスの効果がある。」と続けた。

アウディスポーツのエンジニアは、改良にあたりドライバーの条件を考えていたわけではなく、3人のコドライバーも最適化された作業環境の恩恵を受けている。
エミル・バーグクビスト（スウェーデン）は、「複雑なシステムをより簡単に操作できるようにしたかった。」と言い、「これは最新のエボリューションモデルで上手に達成された。場合によっては、システムが手動の介入なしで警告に応答するようになった。」と続けた。
ルーカス・クルス（スペイン）は、「これによりコドライバーの集中力が高まり、コアタスクであるナビゲーションに多くの時間を割くことができる。」と付け加えた。
エドゥアール・ブーランジェ（フランス）はもう一つの重要な側面について、「マシンが軽いということは、ダンパーのセットアップに関してより快適性が高まることを意味する。多くの時間をコックピットで過ごし、何時間も集中し続けなければならないとき、それは重要なこと。」と述べた。

アウディスポーツはモロッコで合計4,218kmを走破し、ヨーロッパでの以前のテストと合わせると、「RS Q e-tron E2」の総走行距離はすでに6,424kmに達している。
しかし、チームに休む暇はない。あと2週間も経たないうちに、進化したラリープロトタイプは灼熱の洗礼を受けることになる。
マティアス・エクストロームとエミル・バーグクビスト、ステファン・ペテランセルとエドゥアール・ブーランジェ、カルロス・サインツとルーカス・クルスは、10月1日～6日にモロッコ南西部で開催される『ラリー・デュ・マロック』に参戦。多様な地形を備えたこのラリーは、『ダカールラリー』に向けた準備を行うのに理想的なイベントと考えられている。