Audi RS Q e-tron

Audi RS Q e-tron "Wins at Abu Dhabi" [2022]

2022/03/11
19:00

Audi RS Q e-tron Wins at Abu Dhabi [2022] 002

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3月6日～10日に開催された『FIA 世界ラリーレイド選手権』の第2戦『アブダビ・デザートチャレンジ』において、優勝を飾った「アウディ RS Q e-tron」。

アウディは砂漠のレースで電動ドライブによる歴史的な最初の成功を収め、技術革新によってモータースポーツの歴史を再び築いた。
1月の『ダカールラリー』で4つのステージ優勝を収めてデビューを飾ったあと、「RS Q e-tron」は2度目のレースで最初の総合優勝を獲得した。

アウディ・ワークスドライバーのステファン・ペテランセル（フランス）とエドゥアール・ブーランジェ（フランス）は、初日からリードし続け29分49秒のアドバンテージで勝利。
ステファン・ペテランセルにとっては、1996年以来通算8度目の『アブダビ・デザートチャレンジ』優勝。
同時に、アウディにとっては初めての優勝。

56歳のステファン・ペテランセルはコドライバーのエドゥアール・ブーランジェとともに完璧な走りで最初のステージから継続的にリード。
しかし少なくとも2つの要因がレースをより困難なものにした。
日陰でも40℃を超える非常に高い外気温と砂漠でのさらに高い値は、柔らかい砂の転がり抵抗を増大させ、予想通り冷却回路を限界まで押し上げた。それにもかかわらず電動パワートレーンと高電圧バッテリーの組み合わせ、および高効率エネルギーコンバーターを備えた代替駆動コンセプトは常に確実に機能。「RS Q e-tron」は文句なしにレース全体をマネージメントした。
今回のラリーは地質学の点でも『ダカールラリー』とは大きく異なる。長く予測不可能な砂丘のルートは全長1,800kmを超える5つのステージを特徴としており、時には非常に危険な崩れた砂丘もあり正しいリズムを保つのは簡単ではない。現に1月の『ダカールラリー』で優勝したナサール・アルアティヤ（カタール）と、『WRC 世界ラリー選手権』の記録的なチャンピオンであり開幕戦モンテカルロで優勝したセバスチャン・ローブ（フランス）は早くも初日にマシンにダメージを負い、良い総合成績を残す可能性をすべて失った。

2日目のパンクは、"チーム・アウディスポーツ"にとって唯一の予定外のストップだった。これにより第1ステージからのリードは9分30秒から7分49秒に縮まった。
続く第3ステージでは別のライバル後退もあり、以降ステファン・ペテランセルとエドゥアール・ブーランジェは継続的にアドバンテージを拡大した。

「RS Q e-tron」の歴史的な最初の成功に続いて、"チーム・アウディスポーツ"はこのプロトタイプの開発を進め、並行して次のイベントの準備を行っている。
次戦は6月6～12日にスペイン南部で開催される『アンダルシアラリー』。レースは予選ステージと200～300kmの5つのレグで構成される。