Audi TT RS Coupé [2022]
- 2022/01/20
- 19:11
![Audi TT RS Coupé [2022] 001](https://blog-imgs-136.fc2.com/a/u/d/audiwp/20220120171234f97s.jpg)
![Audi TT RS Coupé [2022] 002](https://blog-imgs-136.fc2.com/a/u/d/audiwp/20220120171239f35s.jpg)
![Audi TT RS Coupé [2022] 003](https://blog-imgs-136.fc2.com/a/u/d/audiwp/20220120171236963s.jpg)
アウディが発表した、「アウディ TT RS クーペ」に新しく設定されるマットフィニッシュボディカラー。
近年ドラマチックなボディカラーの需要が高まっており、個性、スポーティーさ、価値がますます求められている。
マット仕上げは車のシルエットを際立たせ、その崇高なデザインとスポーティーなエレガンスさを前面に押し出すことで、車に特別な存在感を与える。
デザインは依然としてアウディを購入する顧客の最大の理由であり、ボディカラーはドライバーの個性を表現するものであるため、非常に重要。
アウディの新しいボディカラーの誕生には、さまざまなプロセスを経る必要がある。
新しいモデルのペイントカラーを考え出すのは、緊密に協力して作業するアウディデザインのカラー&トリムチームとプロダクトマーケティングチーム。
最初のステップは、ドイツ・インゴルシュタット、中国・北京、アメリカ・マリブのデザインスタジオが追っているトレンドに基づいて新しいカラーを考案。
プロダクトマーケティングは、アウディの顧客が幅広いカラーのバリエーションから選択できることを保証。
最後にカラーに適切な名前が付けられる。
アウディが提供するカラーのもう一つの重要な側面は、その名前。
ここではペイントカラーにつけられた名前が、それぞれを可能な限り正確に説明していることが特に重要。名前の最初の部分は創造的な要素であるものの、カラーとのつながりを呼び起こす必要もある。
アウディは、地理の世界や動植物にインスパイアされた用語を採用することが多く、サーキットの名称はスポーティーなモデルのカラーの名前の命名にも役割を果たす。
一部のカラーはすべてのモデルで使用され、アウディは特定のモデルに対して最大12種類の選択肢を提供。また、RSモデルには特別なカラーもある。
現在ドイツで新車を購入する顧客の4人に3人は、ホワイトやブラックまたはグレーとシルバーのカラーを好む。
このことはアウディでも最も人気のあるカラーとしてランク付けされており、次にブルーが続く。これは約10%のシェアを持つ有彩色。
そしてマット仕上げの需要が急増しており、スポーティーなモデルで特に人気がある。たとえばRSモデルは、人目を引くドラマチックなカラーで注文されることがよくある。
"セブリングブラック"などクリスタルエフェクトカラーもあり、ここではメタリックエフェクトと組み合わされたガラスフレークが追加のグリッタードットを生成する。
現代の塗装は太陽光によってきらめきが異なり、特に視点や太陽光の色で色相が変化する。
現代の塗装は技術的に複雑。リン酸塩層に加えて、陰極ディップコーティング(CDP)、フィラー、ベースコートおよびクリアコートを使用した塗装仕上げは0.1mm以下の厚さに5つの薄い層で構成され、これは人間の髪の毛の太さにほぼ相当する。
長期的に使用される日常の品質要件を満たすため、塗料は石のチップに対する耐性や耐候性試験など、さまざまな短期及び長期試験を受ける。また承認のプロセスの一環として、アウディは塗料の接着性や耐食性などもチェック。カラーのデザイン、選択、技術的な実装、承認のプロセスには3年から5年を要する場合もある。
ハンガリー・ジェールで生産される「アウディ TT」および「アウディ Q3」シリーズは、初めてマットカラーが可能となった。
この工場では大量生産の車と並行してラッカー塗装プロセスが実施され、プライマー、フィラー、カラーコートの後に、ケイ酸塩粒子の形のマット剤を含むクリアマットコートが続く。これはベースコートに直接適用され、その層の厚さは従来のクリアコートと同様に40~50マイクロメートル(0.04~0.05mm)。
マット剤は表面に特徴的なマット仕上げを施し、マットペイントはその表面構造により光を指向性ではなく拡散的に反射することでマットな外観を実現する。
ボディが塗装されると、自動及び手動の測定とライトトンネルを含む品質チェックが続く。
ジェールにある4万3,000平方メートルの塗装工場では、マットペイントの連続生産に先立って厳格な準備が行われ、テストコートに続いてラボテストフェーズで検査された。
新技術の導入のために、これらの分野の従業員は塗料供給ルームからロボットルームまでのラインを調整し、ロボットを調整することにより生産インフラを構築した。
工場の10台の塗装ロボットは、マットペイントプロセスの特別な要件に従ってプログラム及びテストされている。
マットフィニッシュのボディカラーは、ジェールで生産されるすべての車種で利用できるようになり、「TT」シリーズでは「アウディ TT」、「アウディ TTS」、「アウディ TT RS」のクーペとロードスターのすべてのモデルが対応。
「TT RS」の量産は、"デイトナグレー"、"フローレットシルバー"、"パイソンイエロー"のマット仕上げから始まる。
I-Scale 1/43 アウディ特注 TT RS クーペ グリーン 8S FV