Audi A6 Avant TFSI e quattro [2021]

2021/02/27
18:46

プラグインハイブリッドシステムがアップグレードされた、「アウディ A6 アバント TFSI e クワトロ」。

よりパワフルなバッテリーの搭載によってEV航続距離が延びている。
またエントリーレベルの「50 TFSI e」が追加設定された。

搭載されるリチウムイオンバッテリーは、従来の14.1kWhから17.9kWhに容量が増加。
蓄電エネルギー量は増えたもののバッテリーの寸法に変更はなく、ラゲッジルームの容量や使いやすさと可変性に変わりはない。
そしてラゲッジルームのフロアは水平、つまり段差なく設計されている。

最大充電電力は7.4kW。対応する充電設備に接続した場合、バッテリーは約2時間半で満充電となる。

「50 TFSI e」は、ドイツでは環境ボーナスの対象であり、カンパニーカーの50%減税の恩恵も受けられる。
これは「A6 セダン」と「A7 スポーツバック」および「Q5」の「50 TFSI e」モデルにも当てはまる。

またアウディ・ドライブセレクトに新機能となる"チャージ"モードが追加された。
従来の"EV"、"オート"、"ホールド"に加わる4番目の動作モードとなる"チャージ"モードは、必要に応じて運転中に内燃エンジンによりバッテリーを充電することができる。

テクニカルデータも公開された。

ハイブリッドシステムは、ガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせ。

エンジンは、ターボチャージャー付き2リッター直列4気筒 TFSI。
特長は、ローラーカムフォロア、連続吸気＆排気カムシャフト調整、ハイドロリックバルブプレイコンペンセーション、シリンダーあたり4つのバルブ、燃料直噴、ラムダコントロール、ノックコントロール、ターボ過給、インタークーラー、触媒コンバーター、O2センサー、ガソリンパティキュレートフィルター、スタートストップ（アイドリングストップ）システム、エネルギー回生システム。

最高出力： 265馬力 @ 5,250～6,500rpm
最大トルク： 370Nm @ 1,600～4,500rpm

電気モーターは、永久磁石同期モーター。

最高出力： 105kW（143馬力）
連続出力： 55kW（75馬力）
最大トルク： 350Nm

電力消費： 5.71km/kWh
燃料消費： 66.67km/L
CO2排出量： 34g/km

出力レベルは、2種類。

●50 TFSI e quattro
　＜システム合計＞
　　・最高出力： 299馬力
　　・最大トルク： 450Nm
　・0-100km/h加速： 6.3秒
　・アロイホイール： 8×18インチ
　・タイヤサイズ： 225/55R18

●55 TFSI e quattro
　＜システム合計＞
　　・最高出力： 367馬力
　　・最大トルク： 500Nm
　・0-100km/h加速： 5.7秒
　・アロイホイール： 8.5×19インチ
　・タイヤサイズ： 245/45R19

トランスミッションは、7速Sトロニック（デュアルクラッチ）。

ドライブトレーンは、ウルトラテクノロジー付きクワトロシステム（四輪駆動）。
センターディファレンシャルは、電子制御式マルチプレートクラッチ。

最高時速： 250km/h
最高時速（電気モーターのみ）： 135km/h

EV航続距離（WLTP）： 60～66km

バッテリータイプは、リチウムイオン。
バッテリー容量は、17.9kWh（NET 14.4kWh）。
電圧は、400V。

サスペンションシステムは、前後とも5リンク式。
チューブラーアンチロールバー付き。

電気機械式プログレッシブステアリングは、速度感応式パワーアシスト付き。

デュアルサーキットブレーキシステムは、前後アクスル間ブラック＆ホワイト分割。
エレクトロニックスタビリゼーションコントロール（ESC）、アンチロックブレーキシステム（ABS）、エレクトロニックブレーキフォースディストリビューション（EBD）、ブレーキブースター、油圧ブレーキアシストを含む。

ボディタイプ：ユニタリースチール＆アルミニウム複合構造
ドア： 5
シート： 5

空気抵抗係数（Cd値）： 0.29
前面投影面積： 2.33m²

全長×全幅×全高： 4,951mm×1,886mm×1,490mm
ホイールベース： 2,924mm

車重： 2,075kg

ラゲッジ容量： 405～1,535リットル

ベース価格は、「50 TFSI e クワトロ」が61,790ユーロ、「55 TFSI e クワトロ」が71,940ユーロ。