Audi RS e-tron GT prototype [2020]
- 2020/11/07
- 19:00
![Audi RS e-tron GT prototype [2020] 001](https://blog-imgs-137.fc2.com/a/u/d/audiwp/2020110623045238es.jpg)
![Audi RS e-tron GT prototype [2020] 002](https://blog-imgs-137.fc2.com/a/u/d/audiwp/20201106230454464s.jpg)
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![Audi RS e-tron GT prototype [2020] 004](https://blog-imgs-137.fc2.com/a/u/d/audiwp/20201106230456784s.jpg)
アウディスポーツが公開した、「アウディ RS e-tron GT プロトタイプ」。
初の完全電動ハイパフォーマンスRSモデルの発表に向け、フォーミュラEドライバーのルーカス・ディ・グラッシが広範囲にわたる初期テストを行い、その気概を証明した。
アウディの電動モデル攻勢の先頭に立つ量産ベースの完全電動グランツーリズモ「RS e-tron GT」は、アウディ子会社でハイパフォーマンスカー部門の"Audi Sport GmbH"が開発と生産を担当。
アウディではハイパフォーマンスセグメントで一貫した電動化戦略を追求しており、量産ベースの「RS e-tron GT」はアウディの電動化戦略におけるスポーティーなフラッグシップとなる。
「RS e-tron GT」のベースとなるのは、アウディ初のドイツで生産される電気自動車となる「アウディ e-tron GT」。
「e-tron GT」はアウディのネッカーズルム工場の近くにあるベーリンガーホフ製造施設で生産され、2020年末にロールオフを開始する。
ここでの生産はハイテクと職人技を兼ね備えており、「アウディ R8」と同じ組み立てラインを通過する。
新しい「e-tron GT」は、細部への情熱、最高の精度、最高の品質などアウディが自動車を開発および製造する際のすべての情熱を反映。
アウディはベーリンガーホフ製造施設で電動グランツーリズモを生産するために、施設の拡張と更新および改造を実施。カスタマイズされた新技術を使用するものの、従来の熟練した職人技は保持されており、デジタルプロセスとスマートテクノロジーによって補完される。
施設の拡張中に生産計画の担当者は新しい仮想メソッドを利用。組み立てラインでの作業手順と物流システムのテストは初めて仮想ドメインで実施され、コンテナ計画もVR技術の助けを借りて実行された。これによって「e-tron GT」の製造は、アウディで初めて物理的なプロトタイプなしで設計された。
完全電動グランツーリズモのボディの大部分は、超高張力スチールとアルミニウムで作られている。
この材料のミックスを計画された量で生産するために、従業員の熟練した職人技と自動化された生産技術の可能性を最大限に組み合わせたボディショップが設立された。
これは各ボディが2回通過する革新的なボディ組み立てラインで構成されている。いわゆる双方向フレーマーを中心に構築されており、10台のロボットを使用して内側と外側のサイドパネルを取り付ける。側面を1つのシステムに結合するためにすべての製造段階を組み合わせているため、既存のフロアスペースで「e-tron GT」の製造が可能となる。
ボディのインライン測定手順も新しい。それはさらに高い精度を保証し、わずかな偏差に非常に迅速に対応することができる。
ボディ組み立てラインの最後では正確な職人技が作用。経験豊富な作業員がアドオンパーツを取り付け、完成したボディの仕上がりを確認する。
「e-tron GT」の表現力豊かなデザインは生産品質に非常に高い要求を課す。たとえばサイドウォールのフレームは最高点と最低点の間に35cmの非常に大きな絞りの深さを持っている。
拡張された組み立てラインは従来の16工程ではなく36工程が含まれ、それを「e-tron GT」は「R8」と共有する。
技術的に完全に異なるこの2台の統合は、フォルクスワーゲングループにおいてユニーク。どちらのモデルも同じ自動運転車両と電動モノレールシステムを使用して移動し、ラインのステーションで作業員とロボットが並んで作業する。また作業員の要求に応じてカスタマイズされた組み立て補助器具を製造するための3Dプリンターも手元にある。
完成すると全ての車は公道を40km走行。この中には高速道路や都市交通のセクションも含まれる。
「e-tron GT」は、品質やデザインおよび技術的特性のいずれであってもアウディの情熱がすべて詰まっており、これは完全電動グランツーリズモのサウンドにも当てはまる。
アウディのエンジニアはコンピューター、音響研究所、移動中の車内、顧客調査に基づいてパワフルで先進的なeサウンドを考案および設計した。
すべての電気自動車と同様に「e-tron GT」は、より広い音響スペクトルに組み込まれているが、法定の音響車両警報システム(AVAS)も備えている。
AVASの警報音は車のフロントに取り付けられたスピーカーから発せられる。
顧客がオプションのサウンドパッケージを選択した場合は2つ目の大型スピーカーがリアに取り付けられ、同時に車内の2つのスピーカーがエモーショナルなサウンド体験を提供する。
2つのコントロールユニットは、速度やアクセル開度などに基づいて「e-tron GT」サウンドを継続的にリミックス。ドライバーはアウディ・ドライブセレクトからサウンドの設定を変更することもできる。
アウディ Audi キーリング e-tron