Audi Q4 Sportback e-tron concept [2020]
- 2020/07/10
- 19:04
![Audi Q4 Sportback e-tron concept [2020] 001](https://blog-imgs-137.fc2.com/a/u/d/audiwp/2020071008342983bs.jpg)
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アウディが発表したコンセプトカー、「アウディ Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」。
昨年の『ジュネーブ・モーターショー』に於いて発表したコンパクト電動SUV「Q4 e-tron」のクーペバージョン。
汎用性の高い効率技術により、航続距離は500km以上を実現。
量産仕様は、2021年にアウディ第7の電気自動車として発売される。
2つの「Q4」モデルの寸法はほぼ同一。
全長4.60m、全幅1.90m、全高1.60m。スポーツバックは全長が1cm長く、全高が1cm低い。
ホイールベースは2.77mで同一。
来たる量産モデルの最上位のラインアップを先取りした2つのコンセプトカーは同じ駆動技術を備えている。
2基の電気モーターは225kw(306馬力)のシステム出力を発揮し、駆動力はクワトロシステムを介して路面に伝達。
優れたトラクションにより「Q4」は0-100km/hをわずか6.3秒で加速し、電子リミッターの作動する最高時速180km/hに達する。
82kWhの容量を持つ大型バッテリーは前後アクスル間の車体下部領域のほぼすべてを占める。
WTLP規格に沿った航続距離は450kmを超え、後輪駆動モデルの航続距離は500kmを超える。
「Q4 e-tron コンセプト」の技術はモジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)に基づいており、それは将来的にフォルクスワーゲングループによって生産される小型クラスから中型クラスまでの多数の電気自動車に用いられる。
スポーツバックのシルエットは、繊細でダイナミックな曲線を描きながら後方に向かって傾斜。ルーフラインは大きく傾斜したDピラーに移行し、ウィンドウ下端の位置の水平スポイラーで纏められる。
結果として姉妹モデルである「Q4 e-tron コンセプト」よりもはるかに長く見える。
リアにある2つのテールライトユニットを繋ぐ印象的な幅の広いライトバンドは「Q4 e-tron コンセプト」の要素を反映するために組み込まれた。ここでも「アウディ e-tron スポーツバック」との密接な関係が明らかであり、これら2つのモデルが同じ"e-tron"ファミリーに属していることが明確に示される。
同様にこれはライトの内側にも当てはまり、LEDセグメントの動きは兄弟車の要素を連想させる。
水平ストラットと中央の"e-tron"イルミネーションロゴを備えたバンパーディフューザーユニットの印象的なデザインは、2つの「Q4」モデルに共通する要素。
正面から見ると、ブランドロゴである4リングスが印されたシングルフレームグリルにより一目でアウディと分かる。
そしてブランド初の量産電気自動車である「アウディ e-tron」と同様に、従来のラジエーターグリルに代わる閉じられた構造のほぼ直立した幅広い八角形のシングルフレームを備えている。
四輪すべての顕著に造形されたフェンダーは、1980年の伝説的な「アウディ クワトロ」以来ブランドを際立たせるアウディの伝統的なデザイン。
「Q4」のワイドなフェンダーは非常に有機的で流れるようにデザインされ、サイドビューに特徴的なタッチを加える。
アクスル間のロッカーパネル領域のアクセントは、このSUVのエネルギーの源であるバッテリーの位置を表し、それは"e-tron"の典型的なデザイン。
大きな22インチホイールはアウディファミリー内の最新モデルとしての疑う余地のないポテンシャルを示す。
「Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」は新しい"キネティックグレー"カラーでペイントされている。
これは光の角度に応じて明確に変化するグリーンの色合いを持つライトメタリック&パールエフェクトカラー。
一方でボディ下部はダークグレーカラーでペイントされ、このセグメントにより車両構造の幅と水平ラインを強調している。
「Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」はアッパーコンパクトクラスに位置し、その電動SUVは市街地走行にも適した俊敏なオールラウンダー。
対照的に2.77mと長いホイールベースにより、開放感のあるインテリア空間は1クラス高い。
スペースを制限するトランスミッショントンネルがないため、特に前後の足元の広さの点で想像以上の快適さを提供する。
広々とした感覚は配色によって強調されている。室内の上部の明るく暖かみのあるを特徴とし、床部分の濃いカーペットはコントラストを際立たせる。
ヘッドライニングやウィンドウピラー、ドアレールとダッシュパネルの上部には白とベージュのマイクロファイバー織物を使用。「Q4」にとっては電気駆動だけでなく持続可能性が最優先事項となっており、床材はリサイクル材で作られている。またクロームメッキの金属製デコラティブフレームの代わりにその表面は高品質の多層塗装で仕上げられており、塗装が施された艶消しのアクリル樹脂は強い深みのある効果を生成する。
ヘッドレストが統合された4つのシートは絶妙な細工が施された快適なアルカンターラで仕立てられており、太い糸で縫われたダブルシームステッチで飾られている。
ステアリングホイール後方のアウディ・バーチャルコックピットには、速度、充電レベル、ナビゲーションなど最も重要な情報を表示。
新機能となる拡張現実機能を備えた大型ヘッドアップディスプレーは、方向転換のための矢印など重要なグラフィック情報を進路上に直接映し出す。
ステアリングホイールスポークにタッチエレメントとしてデザインされたコントロールパネルは、頻繁に使用する機能を選択するために使用可能。
センターコンソールの中央にはインフォテインメントや車両機能の表示や制御を行うための12.3インチタッチスクリーンがあり、操作性を向上させるためにドライバー方向に傾けられている。その下にはエアコンを制御するためのボタンストリップがある。
センターコンソールにはギアレバーやハンドブレーキ操作要素などの機能要素を必要としないため、携帯電話の充電クレードルを含む広々とした収納スペースとしてデザインされている。
高品質にデザインされたホリゾンタルエリアにはトランスミッションモード用のセレクターボタンが組み込まれており、それはフロントコンソール部分のカバーとしても機能。
従来の下部収納に加えて、ドアには手の届きやすい位置にボトル収納が備わる。
モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)は幅広い種類の駆動方式と出力レベルに対応。
「Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」には電動ドライブのハイパフォーマンス仕様が搭載されている。
フロントとリアのアクスルはそれぞれ電気モーターで駆動され、すなわちこの「Q4 スポーツバック」はクワトロ。しかし前後の車軸間に機械的な接続はなく、代わりに電子制御により最適なトルク配分を一瞬のうちに調整。
これにより電動SUVクーペは、あらゆる気象条件、あらゆる種類の路面で最適なトラクションを実現できる。
ほとんどの状況では「Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」は最大の効率を達成するため、主にリアの電気モーター(永久磁石同期モーター)がリアアクスルに駆動トルクを配分する。
そしてドライバーがより多くのパワーを必要とする場合に、フロントの電気モーター(非同期モーター)を使用してフロントアクスルにトルクを配分。これは凍った路面でスリップが起こる直前や高速のコーナリング時、またはアンダーステアかオーバーステアが発生した場合でも予測的に行われる。
リアアクスルの電気モーターは150kW(204馬力)の出力を持ち、310Nmのトルクを発生。
フロントの電気モーターは最大75kW(102馬力)の出力と150Nmのトルクを供給する。
システム出力は、225kw(306馬力)。
車両フロアに搭載される容量82kWhのバッテリーは最大125kWで充電することができ、80%の充電に30分も必要としない。
そしてこれは一充電の航続距離はWTLPに準拠して450km以上を可能にする。
この優れた航続距離の秘訣は大容量のエネルギー貯蔵ユニットだけではない。ファミリーの最初のモデルである「Q4 e-tron コンセプト」と同様に「Q4 スポーツバック」も効率性に関して名手であり、Cd値0.26の低い空力抵抗に始まり洗練された回生戦略まで航続距離を最適化するためのあらゆる可能性を除外していない。CO2ヒートポンプを含む駆動とバッテリーの複雑な熱管理もこれに貢献している。
「Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」の基盤となるのは、モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)。
アウディとフォルクスワーゲングループのモジュラーロンギチューディナルプラットフォーム(MLB)やモジュラートランスバースプラットフォーム(MQB)など、これらの車両開発用コンポーネントシステムはグループすべてのセグメントで大きな成功を収めている。
従来のプラットフォームは主に内燃エンジン用に設計されており、MEBは電気駆動システムを搭載した電気自動車専用に設計されている。
MEBはアクスル、駆動方式、ホイールベース、およびすべてのコンポーネント間の相互作用は特にeモビリティのために選択および適合されている。したがってMLBとMQBで常に考慮しなければならない他の駆動コンセプトに譲歩することなく、大容量バッテリーユニットの配置とその形状を最適化することができる。
同時に、MEBは大きな相乗効果の可能性を開く。
このプラットフォームは主にAセグメントの量産電気自動車の基盤として機能。これにより最高の技術をブランド間で共同開発し、多くの異なる電気自動車で使用することができる。
したがってMEBは、特に価格が重視されるコンパクトセグメントに於いても電動モビリティが成功することに役立つ。
アウディは2018年9月に、初の量産電気自動車となるSUV「アウディ e-tron」のワールドプレミアで電動モデル攻勢を開始。
2025年までにアウディは世界で最も重要な市場に20以上の完全電気自動車を提供し、電動モデルで売上の約40%を達成する。
このラインアップにはSUVの「アウディ e-tron」や「アウディ e-tron スポーツバック」が含まれる。
さらにアバントやスポーツバックなど伝統的なボディレイアウトを持つさまざまなモデルがあり、コンパクトクラスからラグジュアリークラスまであらゆるセグメントをカバーする。
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