Audi A3 Sedan [2021]

2020/04/22
18:43

アウディが発表した、新しい「アウディ A3 セダン」。

成功したコンパクトな4ドアモデルの「A3 セダン」が第2世代に進化した。
インフォテインメントから運転支援システムまでデジタル化され、デジタルコックピットとタッチディスプレーを標準装備。また多数のコネクトサービスが提供される。
横方向に伸びるラインとクーペのようなルーフラインを重視したデザインのエレガントなボディの下には新しい駆動システムと洗練されたサスペンションがあり、ダイナミックであると同時に効率的なドライビング体験を保証。

新しい「A3 セダン」のエクステリアは、パワフルでスポーティーそしてエレガント。
フロントは印象的なヘッドライトとハニカムグリルを備えた大きなシングルフレームが特徴。
ヘッドライト外側は下向きに描かれる台形のアングルが形成され、マトリックスLEDテクノロジーを搭載した最上位モデルではここに新しいデジタルデイタイムランニングライトが収まる。それらは15個のLEDセグメントで構成され、個別に作動させることで「A3 セダン」の様々な仕様に特定のシグネチャーを与える。
サイドではリアバンパーまで伸びるボディラインにより長さが強調される。ショルダー下の幅広い凹面はクワトロブリスターとシルをさらに際立たせ、集中的な光と影の効果を生成。
ルーフラインはクーペのようにBピラーからダイナミックに傾斜し、テールゲートの印象的なスポイラーで終わる。スポイラーはオプションでカーボン製を選択することができ、これは視覚的なアクセントをもたらし4ドアモデルのパワフルなエクステリアを強調する、
新しい「A3 セダン」のボディサイズは従来のモデルと比較してホイールベースは変更されないまま、全長は4.50mと4cm長くなった。全幅は2cm拡大し1.82mとなり、全高は1cm高い1.43mとなった。
これにより低い位置の運転席の頭上空間は2cm広くなり、肘部のスペースも増加。荷室の容量は従来と全く同じ425リットル。

流線型のボディは高いリアエンドだけでなく大きなディフューザーにより、従来モデルと比べて空力性能が向上。
その結果、新しい「A3 セダン」の「2.0 TDI （150馬力）」エンジン搭載モデルはCd値0.25を達成。第1世代よりも0.04ポイント優れている。
シングルフレームの背後にある電気的に動作する2つのルーバーモジュールを備えた制御可能な冷却用エアインテークもこの数値に貢献。それらは状況に応じてインテリジェントに空気の流れを調整する。さらに、パネル付きアンダーボディ、空力性能を改善したエクステリアミラー、アクティブブレーキ冷却により空気抵抗が減少し効率化されている。

新しい「A3 セダン」の集中的にデジタル化されたコックピットは、インテリアデザインに始まりディスプレーおよびコントロール要素まで完全にドライバーに焦点を当てている。
中央の"MMI"タッチディスプレーを備えたインストルメントパネルはドライバーに向かってわずかに傾けられており、対角10.1インチのディスプレーは直観的に操作できる。標準として手書き入力を認識し、オプションとしてクラウド機能を利用した自然言語コントロールが含まれる。
ステアリングホイールの後ろにある10.25インチのインストルメントクラスターはベーシックモデルでもデジタルとなる。またオプションとなる12.3インチのアウディ・バーチャルコックピットプラスは、特にダイナミックなレイアウトを備えたスポーティーなグラフィックを含む3種類の異なるビューモードを提供。回転数と速度は赤色の棒グラフにより表示される。
オプションのヘッドアップディスプレーはデジタルディスプレーのコンセプトを補完し、ドライバーの直接的な視野内となるフロントガラスに重要な情報を投影する。

新しい「A3 セダン」に設定される最上位のインフォテインメントシステムは、第3世代のモジュラーインフォテインメントプラットフォーム（MIB 3）を使用する"MMI"ナビゲーションプラス。
MIB 3は従来モデルよりも10倍速い処理能力を誇り、LTEアドバンスド規格の通信速度での接続により同乗者のスマートフォンをインターネットに接続するWi-Fiホットスポットも提供される。
また"MMI"ナビゲーションプラスは、オンライン交通情報、ニュース、写真や営業時間などの追加情報、興味のあるポイントに関するユーザーレビューを含む多数のアウディ・コネクトサービスを標準で提供する。

アウディ車両の群知能を活用するCar-to-Xサービスも機能の一部。
この機能は例えば、対応する機器を備えた車両に危険区域や制限速度を報告したり、道路脇の無料駐車スペースを見つける。
車両のエンジンが停止している場合には、myAudiアプリによりスマートフォンが車からのナビゲーションを継続。ユーザーは目的地到着まで経路案内を見ることができる。

新しい「A3 セダン」は、アウディ・スマートフォンインターフェースを介してスマートフォンとも接続される。
これはiOSまたはAndroidスマートフォンに接続されApple CarPlayまたはAndroid Autoと統合するほか、アウディ・フォンボックスを介して車両アンテナに接続したりワイヤレス充電を行うことも可能。
さらにアウディ・コネクトキーを使用してAndroidスマートフォンから車を施錠＆開錠したり、エンジンの始動もできる。
Amazon Alexa音声アシスタントサービスは、今年半ばから利用可能。

運転支援システムは、密接なネットワークにより特に効果的。
アウディ・プレセンスフロントではルームミラーの後ろにあるカメラがフロントレーダーと連携し、事故防止または重大度の低減に役立つ。標準の衝突回避アシストもこのセンサーシステムからの情報を使用。
フルサイズクラスからの革新技術となるアダプティブクルーズアシストは、前後および横方向のガイダンスでドライバーをサポート。効率アシストはアクセルから足を離すことが理にかなっている場合に通知し、そのためにナビゲーションデータを含む情報を評価する。
市場導入直後に追加されるエグジットワーニング、クロストラフィックアシスト、サラウンドビューカメラは都市交通にも役立つ。

ヨーロッパでの発売時に設定されるエンジンは、2種類のTFSI（ガソリン）と1種類のTDI（ディーゼル）。そのすべてに共通することの一つは高効率であること。
1.5リッターの直噴エンジン「1.5 TFSI」は150馬力を発生し、2種類の仕様が利用可能。新開発の6速マニュアルと組み合わせた場合の複合燃費は21.28km/L、複合CO2排出量は108g/km。クイックシフトの7速Sトロニック（デュアルクラッチ）との組み合わせでは複合燃費が21.28km/L、複合CO2排出量が107g/km。
シリンダーオンデマンド技術に加え、Sトロニックと組み合わせでは48Vのマイルドハイブリッドシステムを使用。減速時にエネルギーを回収し、低回転数での発進時および加速時に最大50Nmのトルクでエンジンをサポート。多くの状況でエンジン停止状態でのコースティング走行を可能にし、日常運転では100km走行あたりの燃料消費量は最大0.4リットル削減される。
2リッター直噴ターボディーゼルの「2.0 TDI」は、シフトバイワイヤー技術を用いた新しいスイッチを介してギアシフトを実行する7速Sトロニックと連携。その複合燃費は27.78km/L、複合CO2排出量は96g/km。

新しい「A3 セダン」のサスペンションは、スポーティーで調和のとれたチューニングが施されている。
この精度と反応速度の大部分は、横方向のダイナミクスに関連するすべてのコンポーネント間の最適な相互作用を保証するセントラルダイナミックハンドリングシステムの恩恵を受ける。
オプションとして選択可能なダンパーコントロール付きスポーツサスペンションは、非常に快適なロール動作と俊敏なハンドリングの間の幅広い適応性を提供。
ドライバーはアウディ・ドライブセレクト（ダイナミックハンドリングシステム）により様々なレベルのセッティングを体験でき、例えばスロットルレスポンスやプログレッシブステアリングの特性が変化する。

新しい「アウディ A3 セダン」の先行販売は2020年4月末に多くのヨーロッパ諸国で始まり、顧客への納車は夏に始まる。
「35 TFSI」のベース価格は、29,800ユーロ。
市場導入後まもなく追加されるエントリーレベルのガソリンエンジンを搭載するモデルのベース価格は、27,700ユーロ。