Audi e-tron S prototype [2020]
- 2020/03/06
- 19:00
![Audi e-tron S prototype [2020] 001](https://blog-imgs-132.fc2.com/a/u/d/audiwp/20200306183138385s.jpg)
![Audi e-tron S prototype [2020] 002](https://blog-imgs-132.fc2.com/a/u/d/audiwp/20200306183139df7s.jpg)
![Audi e-tron S prototype [2020] 003](https://blog-imgs-132.fc2.com/a/u/d/audiwp/20200306183140448s.jpg)
![Audi e-tron S prototype [2020] 004](https://blog-imgs-132.fc2.com/a/u/d/audiwp/20200306183142725s.jpg)
![Audi e-tron S prototype [2020] 005](https://blog-imgs-132.fc2.com/a/u/d/audiwp/20200306183143b97s.jpg)
アウディが発表した、「アウディ e-tron S」の駆動コンセプト。
将来の量産に向けた世界初の駆動コンセプトは、3基の電気モーターを搭載。
新世代のクワトロは、電動トルクベクタリングを備える。
370kW(503馬力)の最高出力と973Nmの最大トルクにより、ハイレベルのダイナミックなハンドリングと俊敏性を実現する。
アウディは、e攻勢で一貫して前進。
「アウディ e-tron」と「アウディ e-tron スポーツバック」は、Sモデルとしてより機敏で、よりシャープで、よりダイナミックになる。
3基の電気モーターのうち2基がリアアクスルに搭載され、純粋な電動モデルはブーストパワーにより4.5秒で時速100km/hに到達。
インテリジェントな駆動制御は、車両の安全性そして特にダイナミックなハンドリングを新たなレベルに引き上げる。
また電動四輪駆動に加え、後輪間のトルクをアクティブかつ完全に可変配分する電動トルクベクタリングを備える。
プロトタイプとなる「アウディ e-tron S」および「アウディ e-tron S スポーツバック」は、そのダイナミズム、敏捷性、トラクション性能が再び向上。
Sレンジでは、両モデルは停止状態からほぼシームレスにノイズなく4.5秒で時速100km/hに達し、推進力は電子的に制限された210km/hの最高時速まで終わらない。
この駆動システムは強力な冷却システムにより、370kW(503馬力)のフルブーストパワーと973Nmのトルクを最大8秒間、再現可能な形式で提供する。
ブーストなしのDレンジの公称値は、最高出力320kW(435馬力)、最大トルク808Nm。
電動Sモデルのハンドリングに関しては、その卓越した俊敏性とトラクション性能により、スポーツカーと同等にダイナミックにカーブから加速することができる。
その運転特性は後輪により多くの焦点を当てており、本質的にはるかにスポーティー。
エレクトロニックスタビリゼーションコントロール(ESC)が"スポーツ"に設定され、アウディ・ドライブセレクト(ダイナミックハンドリングシステム)が"ダイナミック"モードに設定されている場合、ドライブレイアウトは高いレベルの横方向のダイナミクスをアシストし、要求に応じて制御されたドリフトも可能。
挙動は常に予測可能であり、極度に高いレベルの安全性と信頼性が特徴。
新しい「e-tron S」モデルは、3基の電気モーターを搭載した世界初の量産電気自動車となる。
そのドライブレイアウトは、2つの異なる非同期モーター(ASM)の概念に基づいており、「e-tron」の製品ラインは最初からこれに合わせてモジュラー形式で設計された。
「アウディ e-tron 55 クワトロ」のリアアクスルを駆動する大型の電気モーターは、適応した設計によりフロントアクスルに搭載され、最高出力124kW(169馬力)、ブースト出力150kW(204馬力)を発生。
リアアクスルに搭載される2基の小型電気モーターは、合計で最高出力196kW(267馬力)、ブースト出力264kW(359馬力)を発生する。
駆動システムは日常運転での効率を高めるようにプログラムされており、通常のドライビングモードではリアアクスルの電気モーターのみが機能する。
フロントの電気モーターはドライバーがより多くのパワーを必要とする場合に、ほぼ気付かないうちにアクティブとなる。
また路面の摩擦係数が少ない場合や高速コーナリング中など、グリップが低下すると予測的にアクティブとなる。
電動四輪駆動は、さらなる技術革新となる電動トルクベクタリングによって補完され、従来のスポーツディファレンシャルの利点を電動化の時代にもたらす。
リアアクスルの電気モーターはそれぞれトランスミッションを介して駆動力を直接ホイールに送るため、機械的なディファレンシャルを必要としない。
クワトロ技術の誕生から40年、アウディは四輪駆動の原理を全く新しいレベルの技術に引き上げ、その結果より機敏なドライビングとセルフステアリングの特性が得られコーナリングスピードが向上する。
もう一つの利点はトラクション。加速中に後輪が摩擦係数の低いブラックアイスやぬかるんだ路面に接触した場合、2つの電気モーター間でモーメントを正確かつ迅速に配分することができる。パワフルなトラクションでフルモーメントが徐々にホイールに分配され、一方でトラクションの低いホイールはほぼモーメントなく動き続ける。
プロトタイプの「e-tron S」モデルは、5VスポークSデザインの20インチアロイホイールを標準装備。要望に応じて最大22インチサイズのホイールを選択可能。
典型的なSモデルの横方向のダイナミズムを実現するため、20インチから22インチサイズのタイヤ幅はすべて285mm。
ブラック・ブレーキキャリパーは、レッドカラーのSランバス付き。フロントは6ポットキャリパーと大径400mmディスクの組み合わせ。
さらなる標準装備は、スポーティーなプログレッシブステアリング。そのレシオは、ドライバーがステアリングホイールの舵角を増すごとによりダイレクトとなる。
前後のサスペンションは5リンク式。ダンパーはSモデル用に最適化されている。またコーナリング中のロール動作をさらに減少させるために、スタビライザーは強化されている。
電動Sモデルは、経路充電においてヨーロッパのIONITYネットワークなどで最大150kWの直流電流(HPC)で充電でき、5~80%の充電にかかる時間は約30分。
このための重要な要素は、標準のヒートポンプを備えた精巧な熱管理システム。これはバッテリーや車内および電気モーターを4つの回路によって、冷却と加温を行う。
さらにアウディモデルは、最大11kWの交流電流(AC)で充電することもできる。
アウディの"e-tron"充電サービスは、リクエストに応じてヨーロッパの24か国で14万を超える公共充電ポイントへの便利なアクセスを保証。
初年度の基本料金はアウディが負担し、また高出力充電ステーションへのアクセスも提供する。
「e-tron S」モデルのパワフルでスポーティーなデザインは、アウディの革新的なデザイン言語を用いており、ホイールの力強い輪郭を強調。
大部分が密閉され明るいグレーカラーにペイントされた八角形のシングルフレームなどのディテールは、デザインを電動化の時代に移行させる。
LEDヘッドライトの下端には4本のストラットがあり、デイタイムランニングライトは「e-tron」固有のシグネチャーを作り出す。
Sモデルのフロント&リアバンパーは輪郭が大きく、ディフューザーインサートは車のほぼ全幅に伸びる。バンパーの側面にはより大きく表現力豊かなエアカーテンが配置され、空気の流れを改善。それらはヘッドライトの下に伸び、遠くからでも視覚できるダイナミックな外観を作り出す。
両側のホイールアーチはそれぞれ23mmワイド。
フロントバンパーリップからシングルフレーム、ドアインサート、ディフューザーインサートまでシルバーカラーのエレメントは車の機能を強調。パーツはオプションとしてコントラストカラーとすることも可能。
両方のSモデルにはオプションとして、世界で初めて量産化されたデジタルマトリックスLEDヘッドライトを装備することができる。この小さなピクセルに分割された光は高精度で制御でき、これにより車線や方向指示灯など多くの新しい機能が可能になる。例えば狭いエリアでは車線内の車の位置を表示し、ドライバーが車線中央に留まることに役立つ。
将来の「e-tron S」モデルのインテリアは、ダークカラーを基調としている。
大きなアークはバーチャルエクステリアミラーのディスプレーからアウディ・バーチャルコックピット上のフードを繋ぎ、インストルメントパネルはドライバー指向。
レザー&アルカンターラ製電動調整スポーツシートとギアセレクターレバーにはランバス"S"エンボス加工が施され、ドアシルとステアリングホイールには"S"バッジが付く。
またオプションとして、ランバスパターン付きスーパースポーツシートやパンチングレザー製エアコンディショニング付きカスタマイズドコンターシートが提供される。
アウディ純正 S レザーキーリング