Audi R8 LMS GT4 [2020]

2019/11/12
19:28

アウディスポーツ・カスタマーレーシングが発表した、GT4レースカー「アウディ R8 LMS GT4」の2020年仕様。

プライベートドライバー専用の「R8 LMS GT4」は、市販モデルの「R8 クーペ V10」と約60%のパーツを共有する量産車から直接派生したGT4レースカー。
市販モデルと同様にドイツ・ネッカーズルムにあるベーリンガーホフ工場にて生産される。

従来のモデルは2018年のデビュー以来、世界中のレーシングシリーズで17ものタイトルを獲得。
今回新たに洗練されたバージョンとなり、空力性能が向上し、セットアップオプションが強化された。

2020年シーズンに向けてアップデートされた「R8 LMS GT4」のボディは、新しいフロント＆リアバンパー、改良されたフロントスプリッター、修正されたサイドスカートを備え、「R8」ファミリーの新しい外観をシームレスに反映する。

エンジンは、5.2リッターV10。

最高出力：最大495馬力
最大トルク： 550Nm以上

トランスミッションは、7速デュアルクラッチ。
駆動方式は、後輪駆動。

2つのイノベーションにより、ドライバーは困難な状況でもポイントやトロフィーに手が届きやすくなる。
ABSブレーキとTCトラクションコントロールシステムは初めて正確に調整することが可能になり、ラップタイムを追求するための完璧な微調整を行うことができる。
プログラムの特性により8つの異なる設定が可能になり、ドライバーは天候や路面状況およびタイヤグリップなどに応じて個別に選択できる。
この目的のために新しい「R8 LMS GT4」には、GT2レース仕様のステアリングホイールが装備されている。
ABSとTCの2つのロータリースイッチはドライバーの視野内となるステアリングホイールの中央にあり、レーストラックを注視しながら即座に課題に対応することができる。
またほとんどのGT4レーシングシリーズはドライバー変更を規定しており、ピットストップの前後にそれぞれのドライバーの好みを簡単かつ正確に選択できる。

これらの強化されたセットアップオプションにより、「R8 LMS GT4」のドライバーはさらに競争力が高まる。
現在ではアメリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、南アフリカで27のレース活動機会がある。
そのほとんどはフルシーズンのチャンピオンシップとなるものの、ニュルブルクリンクやドバイでの24時間レースなど独立系のイベントも存在する。

ヨーロッパの『アウディスポーツザイファルト R8 LMS カップ』と、アジアとオーストラリアでラウンドを行う『アウディスポーツ R8 LMS カップ』は、参加者に同一マシンで互いに争う機会を提供。
その他のイベントでは、「R8 LMS GT4」は他メーカーの最大11モデルと対峙する。GT4レースでは参加者が40人以上となることも珍しくない。

2020年仕様の「アウディ R8 LMS GT4」の販売価格は、従来から変更なく198,000ユーロ（＋付加価値税）。
また従来モデルの顧客は、アップグレードキットを使用してアップデートすることができる。