Audi R8 Spyder V10 RWD [2020]

2019/11/09
19:28

アウディスポーツが発表した、新しい「アウディ R8 スパイダー V10 RWD」。

2018年に限定シリーズの「R8 V10 RWS」として発売された後輪駆動モデルが、新たに「R8 V10 RWD」として恒久的な標準レンジに移行された。
540馬力を発生するV10ミッドシップエンジンと後輪駆動の組み合わせは、純粋なドライビングプレジャーを提供する。

さらにシャープで印象的となった新しいエクステリアデザインは、アップデートが施されたクワトロモデルやレーシングモデルと相似するもの。
新しいデザインは「R8 V10 RWD」のダイナミクスを完全に強調。シングルフレームはよりワイドでフラットになり、ボンネット下のスリットはブランドのアイコンである「アウディスポーツクワトロ」を連想させる。
エアインレットやフロントスプリッター、そして特にリアのエアアウトレットグリルは幅広くなり、2つのオーバルテールパイプが両端に備わるディフューザーはさらに上方へ移動した。
エンジンルームではエアフィルターのカバーが新しくなり、プラスチック製またはカーボンファイバー製を選択できる。

「R8 スパイダー V10 RWD」のサイドブレードは、ボディカラーと同色にペイントされている。
フロントブレード、サイドシルインサート、ディフューザーは標準がグロスブラックカラー。オプションとしてエクステンデッドブラックスタイリングパッケージも選択可能。
新たに追加されたボディカラーは、"ケモラグレー"。
アウディリングとロゴは、オプションとしてハイグロスブラック仕上げとすることができる。

インテリアの特長は、アルカンターラ製スポーツシート、ダッシュボードに取り付けられた"RWD"ロゴが印される光沢のあるバッジ。

高性能スポーツカーの心臓部は、「5.2 FSI」。
ミッドシップに搭載される自然吸気の5.2リッターV10エンジンは純粋な魅力を刺激し、比類ないサウンド、超高速のレスポンス、強大なトルクを備える。

最高出力： 540馬力
最大トルク： 540Nm @ 6,500rpm
燃料消費： 7.63km/L
CO2排出量： 298g/km

トランスミッションは、7速Sトロニック（デュアルクラッチ）。
駆動力は、機械式ロッキングディファレンシャルを介して後輪に伝達される。

0-100km/h加速： 3.7秒
最高時速： 320km/h

「R8 V10 RWD」は、非常に特別な種類のドライビングプレジャーを提供する。
エレクトロニックスタビリゼーションコントロール（ESC）の"スポーツ"モードが有効になっている場合、サスペンションのセットアップとコントロールシステムによって制御されたドリフトも可能。
パワーステアリングは、路面との非常に密接なコンタクトを保証する。

標準装備されるブラックカラーの鍛造アルミニウムホイールは、19インチ。
タイヤサイズは、フロント245/35、リア295/35。
20インチホイールとスポーツタイヤを選択することもでき、これらは高負荷および必要条件の下でのダイナミクスやグリップおよび減速性能をさらに向上させる。

前後重量配分は、40:60。
車重は、1,695kg。
プロペラシャフト、クワトロマルチプレートクラッチ、フロントアクスルディファレンシャルが不要となるため、クワトロモデルと比べて約55kg軽量となる。
ボディはすべての「R8」モデルと同様に、アルミニウムとカーボンファイバー強化ポリマー（CFRP）で構成されるアウディ・スペースフレーム（ASF）。

新しい「アウディ R8 スパイダー V10 RWD」は、ドイツ・ネッカーズルムにあるベーリンガーホフ工場にて主に手作業により生産される。
ヨーロッパ市場での導入は、2020年初頭。
ドイツでのベース価格は、157,000ユーロ。