Audi Sport "25 years of the RS Models" [2019]
- 2019/07/21
- 19:25
![Audi Sport 25 years of the RS Models [2019] 001](https://blog-imgs-130.fc2.com/a/u/d/audiwp/20190719231914827s.jpg)






誕生から25周年を迎えた、アウディのRSモデル。
25年前、最初のRSモデルは「アウディ RS 2 アバント」として発売され、サクセスストーリーが始まった。
以来アウディのRSモデルは、モーターレーシングへの近さと、その排他性により常に特別な魅力を持っている。
当初"quattro GmbH"であった現在の"Audi Sport GmbH"は、今日までに合計25のRSモデルを発表。
2019年には6つのモデルが新型となり、うち2つは完全なニューモデル。
アウディに於いて"RS"の名称は、最高の性能と完璧さを追求することにより推進される哲学を表している。
RSモデルはそれぞれのモデルラインの先鋒であり、日常の実用性を損なうことなく技術的に可能な限界のパフォーマンス、プレステージ、エクスクルーシブネスを兼ね備えている。
多くのRSモデルは、そのマーケットセグメントの先駆者であり、技術革新の先駆者。そしてそれは19年前の「アウディ RS 4 アバント」が搭載したツインターボV6エンジンや、「TT RS」などに搭載され現在でも進化の段階にあり数々の受賞歴を誇るパワフルな5気筒エンジンにも同じように当てはまる。
伝統に根ざしたダイナミズムを象徴するRSモデルは、四半世紀にわたり旋風を巻き起こしてきた。
なかでも5つのマイルストーンは、特に言及に値する。
1994年、4バルブ5気筒エンジンを搭載した「アウディ RS 2 アバント」が、RSストーリーの最初の章を記した。
このモデルでアウディはダイナミックな高性能ステーションワゴンのセグメントを確立。
モーターレースやラリーでの活躍で証明されていたセルフロッキング式センターディファレンシャル付きクワトロシステムを、見事に市販車へもたらすことを可能にした。
2000年、当時の「S4」に基づいた「アウディ RS 4 アバント」は、パワーの点でミッドサイズクラスに新たな局面をもたらした。
搭載されるエンジンは、「S4」のツインターボチャージャー付き2.7リッターV6エンジン(1気筒あたり5バルブ)をベースとしている。
当時の"quattro GmbH"のエンジニアは、すでに強力なこのエンジンを「RS 4」で使用するために"コスワース・テクノロジー"と共同で開発。新設計のシリンダーヘッド、改定された吸気&排気ポート、吸気側と圧縮側で拡大されたエアダクトの断面等手が加えられた。さらに「S4」と比べてターボチャージャーはより大きく、ブースト圧も増加している。
その結果、最高出力は「S4」の265馬力と比べて大幅に向上し、「RS 4」は380馬力を発生した。
2005年には、第2世代の「RS 4」が続いた。
この世代はモータースポーツに由来する数多くの技術革新を特徴とし、4.2リッターV8エンジンは420馬力を発生した。
アウディは、ガソリン直噴と最高回転数8,250rpmを可能にする高回転コンセプトの組み合わせを初めて採用。ル・マンで成功を収めたLMP1マシン「R8」によってFSI技術のその性能を印象的なスタイルで証明しており、ガソリン直噴エンジンは混合気をより効率的に燃焼させることで出力の向上を可能にした。このエンジンは、2007年に誕生した市販モデルの「R8」の第1世代にも採用された。
サスペンションは2002年デビューの「RS 6」で初めて採用されたダイナミックライドコントロールダンパーシステムを装備。
駆動方式は最新世代となり、前後40:60の非対称ダイナミックトルク配分によるセルフロッキングセンターディファレンシャルを備えた洗練されたクワトロシステムは、最適なトラクションを保証した。
最初の、そして今までのところ唯一となる「RS 4 カブリオレ」は、堂々とした自然吸気V8エンジンをバックグラウンドミュージックとするオープントップドライビングプレジャーを提供した。
2008年には、一見目立たないビジネスステーションワゴンの形をしたスポーツカー「RS 6 アバント」の第2世代が登場した。
完全新開発のV10エンジンは、FSI直噴、ツインターボ過給、レーシングカーのようなドライサンプ潤滑を備える。そして四輪駆動のクワトロにより、「RS 6 アバント」は競合モデルの先頭に立った。
580馬力の最高出力と650Nmの最大トルクを発生する印象的なV10エンジンにより、「RS 6 アバント」はそれまでのアウディ史上で最もパワフルな量産モデルとなった。
V10ユニットのクランクケースはアルミニウム合金から低圧チル鋳物製法で作られ、そのハイテク素材は低重量と高強度を兼ね備える。
クランクケースに接続されたシリンダーライナーは機械的に露出していたため、エンジン全体の重量はわずか278kgだった。
同時に車両ダイナミクスの観点から最も厳しい要求を満たすため、エンジンのオイル回路はモータースポーツで実績のあるドライサンプ方式が採用された。外部オイルタンクとオイルポンプモジュールで構成されるシステムは数々の吸引ステージで動作し、すべてのエンジン部品と2つのターボチャージャーが常に潤滑されることを保証する。今日、このハイパフォーマンス技術は「R8」で使用されている。
2011年、5気筒エンジン(340馬力)を搭載した「RS 3 スポーツバック」は、RSの哲学をコンパクトクラスにもたらした。
そして2013年、「RS Q3」は最初のコンパクトSUVとして、新たなマーケットセグメントを切り開いた。「TT RS」および「RS 3 」と同じ横置き型の2.5リッター5気筒エンジンは、全長が50cm未満と非常にコンパクトだった。ボア82.5mm×ストローク92.8mmとロングストロークなエンジンは横置きに最適。
「RS Q3」の5気筒エンジンは、当初310馬力を発生。そして2014年後半から340馬力に向上し、2016年に続いた「RS Q3 パフォーマンス」は367馬力に達した。
<RSモデル(発売順)>
●Audi RS 2 Avant [1994] : ターボチャージャー付き2.2リッター-5気筒エンジン (326馬力)
●Audi RS 4 Avant [2000] : ツインターボチャージャー付き2.7リッターV6エンジン (380馬力)
●Audi RS 6 Sedan & RS 6 Avant [2002] : ツインターボチャージャー付き4.2リッターV8エンジン (450馬力)
Audi RS 6 plus [2004] : ツインターボチャージャー付き4.2リッターV8エンジン (480馬力) ※999台限定
●Audi RS 4 Sedan [2005], RS 4 Avant & RS 4 Cabriolet [2006] : 4.2リッターV8エンジン (420馬力)
●Audi RS 6 Sedan & RS 6 Avant [2008] : ツインターボチャージャー付き5リッターV10エンジン (580馬力)
Audi RS 6 plus [2010] : ツインターボチャージャー付き5リッターV10エンジン (580馬力) ※最高時速303km/h
●Audi TT RS Coupé & TT RS Roadster [2009] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (340馬力)
Audi TT RS plus [2012] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (360馬力)
●Audi RS 5 Coupé [2010] & RS 5 Cabriolet [2012] : 4.2リッターV8エンジン (450馬力)
●Audi RS 3 Sportback [2011] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (340馬力)
●Audi RS 4 Avant [2012] : 4.2リッターV8エンジン (450馬力)
●Audi RS Q3 [2013] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (310馬力)
Audi RS Q3 [2014] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (340馬力)
Audi RS Q3 performance [2016] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (367馬力)
●Audi RS 6 Avant [2013] : ツインターボチャージャー付き4リッターV8エンジン (560馬力)
Audi RS 6 Avant performance [2015] : ツインターボチャージャー付き4リッターV8エンジン (605馬力)
●Audi RS 7 Sportback [2013] : ツインターボチャージャー付き4リッターV8エンジン (560馬力)
Audi RS 7 Sportback performance [2015] : ツインターボチャージャー付き4リッターV8エンジン (605馬力)
●Audi RS 3 Sportback [2015] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (367馬力)
●Audi TT RS Coupé & TT RS Roadster [2016] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (400馬力)
●Audi RS 3 Sedan [2017] : ターボチャージャー付き2.5リッター直列5気筒 (400馬力)
●Audi RS 5 Coupé [2017] : ツインターボチャージャー付き2.9リッターV6エンジン (450馬力)
●Audi RS 4 Avant [2017] : ツインターボチャージャー付き2.9リッターV6エンジン (450馬力)
●Audi RS 5 Sportback [2018] : ツインターボチャージャー付き2.9リッターV6エンジン (450馬力)
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