Audi S5 Sportback TDI [2019]
- 2019/04/22
- 19:55
![Audi S5 Sportback TDI [2019] 001](https://blog-imgs-127.fc2.com/a/u/d/audiwp/20190422182314119s.jpg)
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アウディが発表した、新しい「アウディ S5 スポーツバック TDI」。
新しい「S5」は初めてV6ディーゼルエンジンを採用。
電動コンプレッサーは強力な加速性能を提供し、マイルドハイブリッドシステムは効率性を高める。
パワーとトルクおよび効率性の組み合わせは、「S5」のセグメントにおける存在感を独特なものにしている。
搭載される「3.0 TDI」エンジンは、アウディのV6ディーゼルのラインナップの中で最もパワフルな仕様。
パフォーマンスと効率さの組み合わせは、セグメントの中で際立つ。
ガソリンエンジンを搭載した従来のモデルより大幅にトルクを発生するものの、燃料消費量は平均19%少ない。
V6ディーゼルは敏捷性と自発性に優れ、低燃費で長距離走行に理想的。またスポーティーなサウンドと持ち、非常に滑らか。
最高出力 : 347馬力
最大トルク : 700Nm @ 2,500~3,100rpm
燃料消費 : 16.13km/L
CO2排出量 : 161g/km
トランスミッションは、8速ティプトロニック(電子制御AT)。
ドライブトレーンは、クワトロシステム(四輪駆動)。
0-100km/h加速 : 4.9秒
最高時速 : 250km/h
S TDIモデルのエンジンは電動コンプレッサー(EPC)とマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を採用し、どちらも48V主要電気システムに組み込まれている。
「S5」に初めて搭載されるパワフルな48VベルトオルタネータースターターはMHEVの心臓部であり、その回生能力は最大8kW。
DC/DCコンバーターは12V電気システム内のコンポーネントに対して電圧を降下させる役割を持ち、ラゲッジルームの床下に配置された容量0.5kWhの小型空冷リチウムイオンバッテリーがエネルギーストレージとして機能する。
新しい「S5」のEPCは、このセグメントでは初のもの。
エンジンに近いインタークーラー下流のバイパスに配置されたコンプレッサーは、外見が従来のターボチャージャーに似ている。しかしコンパクトな電気モーターがタービンホイールに取って代わる。
EPCの最高出力は7kW、約0.3秒で6万5,000rpmの最大回転数に達する。
EPCはドライバーからの出力要求が高い時にはいつでも作動。ターボチャージャーを駆動するために必要な排気エネルギーが低い場合にバイパスバルブが閉じ、吸入空気をEPCに導き圧縮空気は燃焼室に直接流れる。
これによりドライバーはエンジン回転数が低い場合でも、追い越し時やカーブ出口での加速時など状況を問わず瞬時に「3.0 TDI」のフルパワーを引き出すことができる。
この技術は回転数の下限でトルクを増加させるものであり、エンジン回転数を低く保ち、頻繁なダウンシフトを減少させる。
また静止状態からの加速では、EPCのない同等の車と比べて最初の数メートルがより速い。
SモデルのMHEVは新しい48V電気システムにも統合されており、100km走行あたりの燃料消費量を最大0.4リットル削減させる可能性を持つ。
「3.0 TDI」の端部には、特に耐荷重の高いポリVベルトを介してクランクシャフトに接続されるベルトオルタネータースターター(BAS)が取り付けられており、最大8kWの回生出力および60Nmのトルクを発生する。
BASはエンジンと密接な相互作用を持ち、理想的に作動することで効率を高める。
また時速55~160km/hで走行中にドライバーがアクセルペダルから足を離すと、エンジンが完全に停止し最大40秒間はコースティングすなわち惰性走行をすることができる。
エンジンマネジメントシステムはナビゲーションシステムと車両センサーからの情報を利用して、あらゆる状況においてコースティング、フリーホイール、エネルギー回生のいずれかが最も効率的であるかを判断。
コースティングおよびブレーキング時にBASによって回収されたエネルギーは、48Vの蓄電ユニットまたは直接消費する電気機器に流れる。
MHEVは燃料消費量を減らすだけでなく、大きな快適性や利便性を提供。
従来のスターターはエンジンオイルが冷えていて大きな力を必要とする最初の始動時にのみ使用され、コースティングまたは停止後にドライバーが再びアクセルペダルを踏んだ場合には、BASが状況に応じてスムーズまたは迅速にエンジンを再始動させる。、
アイドリングストップは時速22km/hで始まり、停止後にはブレーキが踏まれていても前の車が動き始めるとすぐにエンジンが再始動する。
「3.0 TDI」は、トルクフルで効率的なハイテクエンジン。
そのコモンレールシステムは最大2,500バールの圧力で燃料を噴射。クランクシャフト、ピストン、コネクティングロッド、オイル管理は高性能の要求を満たし、クランクシャフトとカムシャフトは摩擦を減らすための高度な対策が講じられている。
クランクケースとシリンダーヘッドは別々の冷却回路を備えているため、エンジンオイルはコールドスタート後でも素早く温まる。
冷却液の流れは必要に応じてオイルクーラー、EPC、BAS、ターボチャージャーのコンプレッサーケースにも導かれる。
大型ターボチャージャーは、最大3.4バールの相対ブースト圧を発生。その可変タービンジオメトリ(VTG)は流量損失低減のために最適化されている。
低圧排気再循環(EGR)システムはパティキュレートフィルターの後方で排気ガスを抽出。これにより流量の全質量でターボチャージャーを駆動することが可能になり効率性が大幅に向上する。
ヨーロッパ以外の多くの市場では、ガソリンエンジンの「3.0 TFSI」を搭載する。
EPCを装備しないターボチャージャー付きのガソリン直噴エンジンは、最高出力354馬力、最大トルク500Nmを発生。
このモデルも8速ティプトロニックとクワトロシステムを装備する。
超高速でスムーズなトランスミッションは、そのショートな低いギアがスポーティーな加速を実現し、一方でワイドな高いギアが回転数と燃料消費量を低減させる。
オートマチックモードの他に手動で変速を行うこともでき、その場合ドライバーの操作は電気的に伝達。
シフトプログラムは素早いトラクションのために最適化され、トランスミッションコントロールシステムは渋滞時における不必要な変速を抑制する。
新しいソリューションは、ティプトロニックとMHEV間の密接な相互作用を改善する。セントラルトランスミッションのクラッチは走行中、エンジンがアイドリングまたは停止している時に動力の流れを遮断。コースティング時にはエンジンから独立した電動オイルポンプによって再始動時に必要なギアに入れることができる。
追加のテクノロジーモジュールは効率化に貢献。ギアセット内にあるマルチプレートブレーキの細いスプリングがプレートを互いに分離しているため、空転トルクが減少する。
ティプトロニックのコンバーターのトーションダンパーは、非常に低い回転数でV6ディーゼルエンジンに起こる振動を大幅に減少させる回転数適応ダンパーを含む。
クワトロシステムの中心機構は、セルフロッキングセンターディファレンシャル。
通常は前後車軸間のトルクを40:60の比率で分配。
車が牽引力を失うとディファレンシャルはより良いグリップのために大部分のパワーを一方の車軸に送り、その値は70:30~15:85まで可変する。
スポーティーなドライビング時には、ソフトウェア機能のホイールセレクティブトルクコントロールがハンドリングを向上させる。これはコーナリング時にカーブ内側のタイヤがスリップし始める前に最低限のブレーキをかけ、ハンドリングは正確で機敏なまま安定させる。
オプション設定されるスポーツディファレンシャルは、ダイナミックなターンイン時やカーブでの加速時にトルクの大部分を外側の後輪に分配。アンダーステアを抑え文字通り車をコーナーに押し込む。
スポーティーなコーナリングの間は正確で安定したステアリング操作の実行を確実にし、顕著な敏捷性を提供。
アウディ・ドライブセレクト(ダイナミックハンドリングシステム)への統合により、ドライバーはスポーツディファレンシャルの設定を変更することもできる。
洗練されたスポーツサスペンションは、Sモデルのダイナミクスに貢献している。
5リンク式の前後アクスルは大部分がアルミニウム製部品で構成され、2つのサブフレームがリンクをボディに接続する。
トレッド幅はフロントが1,587mm、リアが1,568mm。ホイールベースは2,825mm。
オプション設定されるダンパーコントロール付きサスペンションでは、電磁バルブがダンパーのオイルの流れを調整。ソフトな乗り心地からしっかりとしたハンドリングまで幅広く提供する。
ダイレクトなS専用のパワーアシストシステムを特徴とするステアリングのレシオは15.9:1。
オプション設定されるダイナミックステアリングは車速とアウディ・ドライブセレクトで選択したモードに応じて、ステアリングレシオを最大100%まで可変させる。
すべてのシャシーコンポーネントは電子シャシープラットフォーム(ECP)によって制御され、ショックアブソーバーの動作は1,000分の1秒間隔で調整される。
ハイテクなECPは車の動きおよび関連するシャシー制御システムからのデータを収集。これらのデータからコンポーネントの最適機能を計算し正確に調整を行う。
ダンパーと同様にECPはスポーツディファレンシャルも制御。
スポーツディファレンシャルやダイナミックステアリングはアウディ・ドライブセレクトに統合されており、スロットルバルブやティプトロニックおよびパワーステアリングその他のモジュールにも影響。
ドライバーは"コンフォート"、"オート"、"ダイナミック"、"エフィシェンシー"、"インディビジュアル"の5種類のモードを切り替えることで機能を調整できる。
標準装備されるホイールは18インチ。タイヤサイズは245/40。
オプションとして19インチホイール&255/35タイヤを選択できる。
"Audi Sport"が提供する最大の組み合わせは、20インチホイール&265/30タイヤ。
強力なブレーキシステムの特長は、375mm径のフロントベンチレーテッドディスク、"S"ロゴが印されたブラックカラーの6ポットキャリパー。
非常に正確なエレクトロニックスタビリゼーションコントロール(ESC)は、ドライバー操作により部分的または完全にオフにすることができる。
スポーティーなエクステリアデザインは、大きな面、鋭いエッジ、光と影の効果など先進的なアウディのデザイン言語を組み込んでいる。
ホイールアーチ上のダイナミックな連続したショルダーラインは、視覚的にクワトロシステムを強調。
ワイドで低いシングルフレームグリルは立体的なアルミニウム製ストラットを特徴とし、両側のLEDヘッドライトは標準装備される。
フロントバンパーは立体感が強く輪郭が豊か。U字型のクラスプは部分的にハニカムグリルで満たされる大きな五角形のエアインレットを構成。それらの外側のエッジは空気流の一部をホイールハウジング内に導き、ホイールを超えて流れることでエアロダイナミクスを改善する。
サイドではアルミニウムルック・サイドミラーと力強い輪郭を描くサイドシルが特に目を惹く。
リアにはトランクリッドに統合されたスポイラーが備わり、ダイナミックターンシグナル付きLEDテールライトは標準装備。
リアバンパーにはフラットなハニカムグリルが組み込まれ、マットチタンブラック・ディフューザーインサートはデュアルブランチエキゾーストシステムの2つのクローム・テールパイプを囲む。
ボディカラーは、"クアンタムグレー"、"デイトナグレー"、"ターボブルー"など全9色。
スポーティーなインテリアは水平基調のデザインがキャラクターを特徴づけ、ワイドなエアベントとエレガントなエアコンパネルや大きなデコラティブパネルがインストルメントパネルのレイアウトを明確にする。
ラゲッジ容量は、リアシートバックが折り畳まれた状態で最大1,300リットル。
エレガントなブラックはヘッドライナーからカーペットまで支配し、"S"ロゴがエンボス加工されたスポーツシートはレザー&アルカンタラ製。
イグニッションスイッチをオンにすると"MMI"ディスプレーにウェルカムスクリーンと"S5"ロゴが表示される。またイルミネーション付きドアシルストリップ、マルチファンクションプラス付きスポーツレザーステアリングホイール、ティプトロニックセレクターレバーのクラスプにもレッドカラーのランバス付き"S"ロゴが印される。
ペダル&フットレストはステンレススチール製。デコラティブインレーは"マットブラッシュドアルミニウム"。
センサー制御式電動トランクリッド、ファインナッパレザー製シート、ヘッドレストが統合されたスーパースポーツシート、"カーボンアトラス"インレーはオプションとして選択可能。
「S5」に搭載された"MMI"システムは、非常に近代的なコントロールロジックを提供。
それは現代のスマートフォンのようなフラットな階層を持ち、知的なフリーテキスト検索機能を含む。
ボイスコントロールシステムは日常会話からの入力を認識する。
オプションのアウディ・バーチャルコックピットは、12.3インチディスプレーにすべての重要な情報を表示。ドライバーが選択可能な3種類のビューモードの内の1つとなる"S"モードでは、タコメーターが中心となる。
重要な情報をシンボルや数字としてフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレーもオプション設定される。
インフォテインメントシステムの最上位は、"MMI"タッチ付き"MMI"ナビゲーションプラスと8.3インチディスプレー。
ロータリープッシュボタンには、ズームやスクロールおよび文字入力用のタッチパッドが備わる。
さらにLTEを介して車をインターネットに接続するアウディ・コネクトハードウェアモジュールとWi-Fiホットスポットが含まれる。
またアウディ・コネクトインターネットサービスによるオンライン交通情報からリモート機能まで数多くのサービスが提供され、無料のmyAudiアプリによるスマートフォンと車の接続も可能。
オプションのアウディ・フォンボックスは、近接カップリングによりスマートフォンを車のアンテナに接続。Qi規格のワイヤレス充電も可能。
特に明敏なHi-Fiファンは、3Dサウンドを備えた"Bang & Olufsen"製サウンドシステムを選ぶことができる。
アウディ・スマートフォンインターフェースは、iOSとAndroidそれぞれの携帯電話のApple CarPlayまたはGoogle Android Autoを車に統合する。
「S5」は様々な運転支援支援システムにより、運転をさらに快適で安全なものにする。いくつかの機能は標準装備。
オプション装備は、個別に選択したり、"パーキング"や"シティ"および"ツアー"のパッケージでオーダーすることもできる。
ハイライトは、アダプティブクルーズコントロール(交通渋滞アシスト、衝突回避アシスト、ターンアシスト、リアクロストラフィックアシスト含む)。
TDIエンジンを搭載した新しい「アウディ S5 スポーツバック TDI」は、2019年5月にヨーロッパで発売される。
ドイツでのベース価格は、65,300ユーロ。
これには標準装備として約7,000ユーロ相当の「A5」で人気のあるオプション装備が含まれる。
主な標準装備は、ダイナミックターンシグナル付きLEDヘッドライト、Sスポーツサスペンション、18インチホイール、電動調整機能付きフロントスポーツシート、シートヒーター、スポーティーな輪郭のバンパー。
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