Audi Q4 e-tron concept [2019]
- 2019/03/07
- 19:04
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アウディが『ジュネーブ・モーターショー 2019』に於いて発表したコンセプトカー、「アウディ Q4 e-tron コンセプト」。
四輪駆動のコンパクト電動SUVは、多方面にわたる効率化技術により450km以上の航続距離を持つ。
量産仕様は、2020年末にアウディ第5の電気自動車として発売される。
2基の電気モーターは225kw(306馬力)のシステム出力を発揮し、駆動力はクワトロシステムを介して全輪に伝達。
優れたトラクションにより0-100km/hをわずか6.3秒で加速し、電子リミッターの作動する最高時速180km/hに達する。
82kWhの容量を持つ大型バッテリーは前後アクスル間の車体下部領域のほぼすべてを占めている。
航続距離はWTLPに準拠して450kmを超え、このクラスの基準を打ち立てている。
「Q4 e-tron コンセプト」の技術はモジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)に基づいており、それは将来的にフォルクスワーゲングループによって生産される小型クラスから中型クラスまでの多数の電気自動車に用いられる。
アウディが2020年末までに導入を予定している量産電気自動車は5車種。
「アウディ e-tron」の販売は既に始まっており、最初の車は2019年3月末までに納車される。
今年後半には「アウディ e-tron スポーツバック」が発表され、中国市場向けに特別に設計された「アウディ Q2 L e-tron」が生産ラインから完成する。
"Audi Sport GmbH"が開発中の4ドア高性能クーペ「アウディ e-tron GT」の市販版は2020年後半の発表を予定しており、コンパクトな「アウディ Q4 e-tron」も同時に市販される。
これによりアウディは最初の電気自動車の発売から2年弱で、Aセグメントからフルサイズクラスまですべての重要なセグメントに電気自動車をラインアップする。
「Q4 e-tron コンセプト」はアッパーコンパクトクラスに位置し、その電動SUVは市街地走行にも適した機敏なオールラウンダー。
コンパクトなボディサイズは、全長4.59m×全幅1.90m×全高1.61m。
対照的にホイールベースは2.77mとひとクラス高く、インテリアは広々としている。
またスペースを制限するトランスミッショントンネルがないため、特に前後の足元の広さの点で想像以上の快適さを提供。
広々とした感覚は配色によって強調されている。室内の上部の明るく暖かい色と床部分の暗色のカーペットがコントラストを作り出し、ヘッドライニングやウィンドウピラー、ドアレールとダッシュパネルの上部は白とベージュのマイクロファイバー織物を使用している。
アウディの"e-tron"コンセプトでは電気駆動の観点だけでなく持続可能性が最優先事項となっており、フロアを覆う素材はリサイクル材でできている。またクロームメッキの金属製デコラティブフレームの代わりにその表面は高品質の複層塗装で仕上げられており、塗装が施された磨りガラス調のアクリル樹脂は強い奥行効果を生成する。
統合されたヘッドレスト付きの4つのシートは絶妙な細工が施された快適なアルカンターラで仕立てられており、太い糸のダブルシームステッチで飾られている。
ステアリングホイール後方のバーチャルコックピットには、スピード、充電レベル、ナビゲーションなど最も重要な情報を表示。
新機能となる拡張現実機能を備えた大型ヘッドアップディスプレーは、方向転換のための矢印など重要なグラフィック情報をコース上に直接映し出す。
ステアリングホイールスポークにタッチエレメントとしてデザインされたコントロールパネルは、頻繁に使用する機能を選択するために使用可能。
センターコンソール真上にはインフォテインメントや車両機能の表示や制御を行うための12.3インチタッチスクリーンがあり、操作性を向上させるためにドライバー方向に傾けられている。その下にはエアコンを制御するためのボタンストリップがある。
センターコンソールにはギアレバーやハンドブレーキ操作要素などの機能が必要ないため、携帯電話の充電クレードルを含む広々とした収納スペースとしてデザインされている。
高品質にデザインされたホリゾンタルエリアにはトランスミッションモードのセレクターボタンが組み込まれており、それはフロントコンソール部分のカバーとしても機能。
従来の下部収納に加えて、ドアには手の届きやすい位置にボトル収納が備わる。
エクステリアデザインは、一見してアウディそして"e-tron"と識別できる。
「Q4 e-tron コンセプト」はブランドロゴである4リングスが印されたシングルフレームグリルにより一目でアウディと分かる。
そしてブランド初の量産電気自動車である「アウディ e-tron」と同様に、従来のラジエーターグリルに代わる閉じられた構造のほぼ直立した幅広い八角形のシングルフレームが特徴。
空気はマトリックスLEDヘッドライトの下からフロントエプロンまで伸びる大きなエアインレットから供給される。
四輪すべてが目立つよう顕著に造形されたフェンダーは、ブランドを際立たせる伝統的なアウディデザイン。
「Q4 e-tron コンセプト」のワイド化されたフェンダーは非常に有機的で流れるようにデザインされ、それはサイドビューに特徴的なタッチを加える。
アクスル間のロッカーパネル領域のアクセントは、このSUVのエネルギーの源であるバッテリーの位置を表し、それは"e-tron"の典型的なデザイン。
大きな22インチホイールは「Q4 e-tron コンセプト」の疑う余地のないポテンシャルを示す。
ルーフラインは後方に向かってわずかに傾斜しており、そのシルエットは特にダイナミックな印象を与える。
リアにある2つのテールライトユニットを繋ぐ印象的な幅の広いライトバンドは「アウディ e-tron」の要素を反映するために組み込まれ、ここでも"e-tron"ファミリー内の関係が垣間見える。
同様にこれはライトの内側にも当てはまり、LEDセグメントの動きは兄弟車の要素を彷彿とさせる。
新しいボディカラーとなる"ソーラースカイ"は光の角度に応じて変化する青の色合いを持ち、2つの意味で持続可能な技術革新の賜物。
塗料は「Q4 e-tron コンセプト」のために特別に開発され、環境に優しい条件下で製造されたもの。
また赤外線に近い太陽光の短波部分を効果的に反射するため、車体の表面および車内への熱の蓄積が大幅に減少。これにより車内の快適性が向上し、同時に暑い日に車内を冷やすために必要な空調のエネルギーが減ることで、航続距離の拡大とグローバルな二酸化炭素の排出量削減に貢献する。
モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)は幅広い種類の駆動方式と出力レベルに対応。
「Q4 e-tron コンセプト」には電動ドライブのハイパフォーマンス仕様が搭載されている。
フロントとリアのアクスルはそれぞれ電気モーターで駆動され、すなわち「Q4」はクワトロ。しかし前後の車軸間に機械的な接続はなく、代わりに電子制御が最適なトルク配分を一瞬のうちに調整。
これにより電動SUVは、あらゆる気象条件、あらゆる種類の路面で最適なトラクションを実現する。
ほとんどの状況では「Q4 e-tron コンセプト」は最大の効率性を達成するため、主にリアの電気モーター(永久磁石同期モーター)がリアアクスルにトルクを配分する。
そしてドライバーがより多くのパワーを必要とする場合に、フロントの電気モーター(非同期モーター)を使用してフロントアクスルにトルクを配分。これは凍った路面でスリップが起こる直前や高速のコーナリング時、またはアンダーステアかオーバーステアが発生する直前でも予測的に行われる。
リアアクスルの電気モーターは150kW(204馬力)の出力を持ち、310Nmのトルクを発生。
フロントの電気モーターは最大75kW(102馬力)の出力と150Nmのトルクを供給する。
システム出力は、225kw(306馬力)。
車両フロアに搭載される容量82kWhのバッテリーは最大125kWで充電することができ、80%の充電に30分も必要としない。
そしてこれは一充電の航続距離はWTLPに準拠して450km以上を可能にする。
この優れた航続距離は単なる大容量のバッテリー以上のものが含まれている。「アウディ e-tron」と同様に「Q4 e-tron コンセプト」は効率性に関して達人であり、Cd値0.28の低い空力抵抗から洗練された回生戦略まで航続距離を最適化するためのあらゆる機会を利用。CO2ヒートポンプを含む駆動とバッテリーのさまざまな部分からなる熱管理もこれに貢献している。
スポーティーなキャラクターと正確なハンドリングや優れた横方向のダイナミクスのための重要な要素は、車体の中央低くにインストールされたドライブコンポーネントの位置。
高電圧バッテリーシステムは「Q4 e-tron コンセプト」の寸法に正確に適合しており、前後車軸間の乗員セル下にフラットな形で広く搭載されている。
バッテリーシステムの重量は510kgで、そのため重心位置は従来の駆動システムを搭載したセダンと同程度。
前後重量配分はほぼ50:50で、完全にバランスがとれている。
サスペンションシステムは、フロントがアダプティブダンパー付きマクファーソンストラット式、リアがセパレートスプリング&アダプティブダンパー付きマルチリンク式。
「Q4 e-tron コンセプト」の基盤となるのは、モジュラーエレクトリフィケーションプラットフォーム(MEB)。
アウディとフォルクスワーゲングループのモジュラーロンギチューディナルプラットフォーム(MLB)やモジュラートランスバースプラットフォーム(MQB)など、これらの車両開発用コンポーネントシステムはすべての分野で大きな成功を収めている。
従来のプラットフォームは主に内燃エンジン用に設計されており、MEBは電気駆動システムを搭載した電気自動車用に設計されている。
MEBはアクスル、駆動方式、ホイールベース、そしてすべてのコンポーネント間の相互作用が特にeモビリティのために優先され適している。また大容量バッテリーユニットの配置と形状は他の駆動コンセプトに譲歩することなく最適化することができる。
同時に、MEBによって大きな相乗効果がもたらされる可能性がある。
このプラットフォームは主にAセグメントの量産電気自動車の基盤として機能。それは有効な最高の技術がブランドを超えて共同で開発され、多くの異なる電気自動車で使用されることを可能にする。
特にMEBは、価格が重視されるコンパクトセグメントに於いても電動モビリティの飛躍的な進歩を後押しする。
アウディは2018年9月に、初の量産電気自動車となるSUV「アウディ e-tron」のワールドプレミアで電動モデル攻勢を開始。
2025年までにアウディは全世界で最も重要な市場に12車種の完全電気自動車を提供し、販売台数全体の約3分の1を電動化されたモデルとする。
このラインアップには「アウディ e-tron」や2019年にデビューする予定の「アウディ e-tron スポーツバック」が含まれる。
さらにアバントやスポーツバックなど伝統的なボディレイアウトを持つさまざまなモデルがあり、モデルレンジはコンパクトクラスからラグジュアリークラスまですべてのセグメントをカバーする。
『ロサンゼルス・オートショー 2018』に於いて発表されたショーカー「アウディ e-tron GT コンセプト」は、フロアの低い非常にダイナミックなクーペ。
「e-tron GT コンセプト」の技術はポルシェと共同で開発され、デザインとキャラクターは紛れもないアウディのDNAで満たされている。
このプロジェクトは2020年末までに量産モデルとして開発される予定。
プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)はアウディとポルシェの開発部門による特別な共同プロジェクトであり、これはハイボリュームのBからDセグメントをカバーし、完全電気駆動の複数のアウディモデルの基礎となる。
アウディ Audi ワイヤレス電源チャージングパッド