Audi e-tron GT concept [2018]
- 2018/11/29
- 21:00
![Audi e-tron GT concept [2018] 001](https://blog-imgs-123.fc2.com/a/u/d/audiwp/20181129205342778s.jpg)
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アウディが『ロサンゼルス・オートショー 2018』に於いて発表した、ショーカー「アウディ e-tron GT コンセプト」。
電動ドライブを備えた4ドアグランツーリズモは、アウディ第3の電気自動車として2020年後半に量産が開始される。
2019年に発売される「アウディ e-tron SUV」と「アウディ e-tron スポーツバック」に続く「e-tron GT」は、フラットフロアの構造によりエキサイティングなプロポーションと低重心を実現。
590馬力の出力はスポーツカーに最適なパフォーマンスを保証し、このダイナミックなトルクはトルクベクタリング付きクワトロシステムを介して全輪に伝達される。
「e-tron GT」の量産はアウディ子会社でハイパフォーマンスカー部門の"Audi Sport GmbH"が担当する。
風洞からのインスピレーションを得たフラットでワイドなデザインと長いホイールベースは、典型的なグランツーリズモのプロポーション。
ボディサイズは、全長4.96m×全幅1.96m×全高1.38m。
4ドアクーペの軽量ボディはマルチマテリアル構造を採用し、カーボン製のルーフセクションや多くのアルミニウム製コンポーネントと高強度スチール製サポートエレメントで構成される。
この技術はポルシェと密接に協力して開発された。
デザインとキャラクターにはアウディのDNAがつまっている。
リアに伸びる緩やかに傾斜したルーフラインはブランドの特徴であるスポーツバックのスタイルを反映。しかし将来のアウディのデザイン言語の次の真価段階に向かっている。
現在のアウディのモデルと比べてリアに向かって強く絞り込まれたキャビンは際立っており、彫りの深いホイールアーチとショルダーとともにダイナミックな可能性を視覚的に強調している。
ボディの全体的なラインと多数の機能的要素やホイールアーチのエアベントとソリッドなリアディフューザーはその起源が風洞による開発であることを強調し、エネルギー消費を削減する低い抗力係数や低いリフトはデザインを視覚的に特徴づけている。
外側に張り出したホイールアーチ間のシル部分はキャビンとの独特なコントラストを作り出し、エネルギーの中心となるバッテリーが位置する床下エリアに目を向ける。
5ツインスポークを備えた22インチホイールも機能に合わせて視覚的なアレンジが施されており、そのダイナミックなデザインによりブレーキディスクの冷却を最適化しドラッグも低減される。タイヤサイズは285/30R22。
フロントセクションの中央にあるアウディ・シングルフレームは「e-tron SUV」と比較してその構造は大幅に水平基調。
上半分にはボディカラーで塗装されたカバーが付き、その表面構造はアウディのRSモデルのグリルの典型的なハニカムパターンを思い起こさせる。これは"Audi Sport GmbH"の将来のモデルとしてのコンセプトを視覚的に示す。
ボディの空気の流れと合わせてフロントの大きなエアインレットがバッテリーやブレーキを冷却し、ボンネットはブランドの最新のショーカーである「アウディ アイコン」や「アウディ PB18 e-tron」に通じるデザイン。気流はボディを包み込むように設計されており望ましくない空気の渦を減少させる。
レーザーハイビーム付きマトリックスLEDヘッドライトは停車中でもダイナミックな存在を強調し、最新のモデルで見られるようにライトはアニメーション化されている。
リア全幅にわたって伸びるライトストリップは個々のくさび形エレメントにより構成され、量産型の「e-tron SUV」と結びつくこの構造は暗闇の中でもアウディの電気自動車であるとすぐに認識できる。
新しいボディカラーは、"キネティックダスト"。
チタンに似た暖かく暗い色は光の入射や移動に応じてボディ表面に顕著なコントラストを与え、ウィンドウトリムやホイールのマットウォームティテッド・アルミニウム要素がこの効果をさらに強調する。
2.90mのホイールベースを持つ「e-tron GT コンセプト」のインテリアは日常の使いやすさと質の高い雰囲気を提供。
機能の中心は左フロントに位置しドライバーへ焦点を当てている。センターコンソールや上部の大型タッチスクリーンおよび運転席のドアレールとコックピットフレームから続くラインはドライバーを完全に組み込み、コントロールやインフォテインメントは人間工学的にレイアウトされている。
センタコンソールと独立したインストルメントクラスターは浮かんでいるように見え、コックピット上部の明るい色とフロアに向けて徐々に暗くなるグラデーションが新鮮な印象を作り出す。
モーターレーシングにインスピレーションを得た全4席のスポーツシートは、コーナリング中でも最適な横方向のサポートを提供する。
センターインストルメントディスプレーとセンターコンソール上のタッチスクリーンの両方は、ブラックルックパネル仕上げが施されており、大きく落ち着いたインテリアのデザインを強調。
ディスプレーはドライバーの好みに応じた機能を表示するために様々なレイアウトを利用することができ、バーチャルインストルメントダイヤル、航続距離表示を備える見やすいナビゲーションマップ、様々なインフォテインメント機能のメニューなどタッチスクリーンを介して制御できる。
インテリアの素材は持続可能な材料を一貫して使用しており、動物性ベースの製品は全く使用していない。これは現代の自動車デザインの明確なステートメント。
シートや他のトリム表面は洗練された合成レザーを使用し、シートクッションやアームレストとセンターコンソールはリサイクル繊維で作られた布地を使用。さらにヘッドライニングやウィンドウピラートリムはマイクロファイバー素材で装飾され、深いパイルのフロアカーペットは使用済みの漁網をリサイクルした"ECONYL"と呼ばれる繊維で作られている。
2つのラゲッジルームを備えた「e-tron GT コンセプト」は、グランツーリズモにとって非常に多くのオプションを提供。
コンパクトなドライブユニットを備えた電気自動車としてのコンセプトを最大限に活かし、大型テールゲートを持つリアは最大450リットル、フロントボンネットの下には100リットルの余裕ある荷室を持つ。
電気モーターは前後アクスルにそれぞれ搭載され、どちらも永久磁石同期モーター。
これら2つのモーターが4つのホイールすべてを駆動し、真のクワトロ(四輪駆動)となる。
前後アクスル間に機械的なリンクはない。電子制御システムは左右のホイール間だけでなく前後アクスル間のトルクを制御し、これは最適なトラクションとわずかなスリップ量を意味する。
システム出力 : 434kW (590馬力)
0-100km/h加速 : 約3.5秒
0-200km/h加速 : 約12秒
最高時速 : 240km/h (リミッター作動)
駆動に必要な電気は90kWh以上のエネルギー容量を持つリチウムイオンバッテリーに蓄えられ、航続距離は新しいWLTP基準に従い400kmを超える。
フラットなデザインのバッテリーは前後アクスル間の床下全体に配置され、このレイアウトにより「e-tron GT コンセプト」の重心位置は「アウディ R8」に匹敵。これはダイナミックなハンドリングに決定的なメリットをもたらし、全輪操舵よる優れた安定性とともにスポーツカーのような俊敏性と高い精度を実現する。
アウディの電気自動車のエネルギー回生システムは航続距離を最大30%伸ばすことが可能であり、これは「e-tron GT コンセプト」などのスポーティーなモデルでも不可欠。
これには2つの電気モーターと電動油圧式ブレーキ制御システムが含まれ、シフトパドルを使用した手動コースティング回生や予測効率アシストによる自動コースティング回生および電気と油圧のスムーズな移行によるブレーキエネルギー回生など異なる回生モードが組み合わされる。
「e-tron GT コンセプト」は最大減速度0.3Gまで電気モーターでエネルギーを回収し、すべての減速の90%は従来の油圧ブレーキを使用せずに電気モーターのみで行われる。結果として事実上すべての減速時に於いてエネルギーがバッテリーに帰還する。
従来の油圧ブレーキは0.3G以上の減速時のみに用いられ、「e-tron GT コンセプト」には制動性能を損なうことなく極端な減速でも動作する高性能セラミックブレーキディスクが搭載されている。
「e-tron GT コンセプト」のバッテリーは、左フロントフェンダーのフラップを開けてケーブルを接続する方法やアウディ・ワイヤレスチャージングを使用した非接触誘導充電など複数の方法で充電可能。
アウディ・ワイヤレスチャージングではコイルを内蔵した充電パッドを駐車スペースに埋め込み電源に接続。交番磁界は空気中を通過し車両の床面に配置された二次コイルに交流電圧を誘導し、充電出力11kWの非接触充電により「e-tron GT コンセプト」は一晩で満充電となる。
また800ボルトシステムを装備しているためケーブル充電ははるかに高速。これにより現在利用されている従来のシステムと比較して充電時間は大幅に短縮される。80%の充電は約20分で完了し、再び320km以上の航続距離を提供。しかし「e-tron GT コンセプト」は低い電圧の充電ポイントでも充電することができ、ドライバーは充電ネットワーク全体へのアクセスが可能。
アウディの電気自動車攻勢は今後も続く。
2018年9月にブランド初の量産電気自動車である「アウディ e-tron」のワールドプレミアに始まり、2025年までにアウディは世界で最も重要な市場で完全電気駆動のモデル12車種を発売。
さらに販売する3分の1を電化されたモデルとする。
この中にはSUVの「アウディ e-tron SUV」と「アウディ e-tron スポーツバック」があり2019年にデビューする予定。
さらにアバントやスポーツバックなどクラシックなボディ形状のモデルも追加され、コンパクトクラスからフルサイズクラスまで全てのセグメントをカバーする。
「アウディ e-tron GT コンセプト」は2020年末までに量産型モデルに発展し、2021年初頭に発売される予定。
アウディとポルシェのもう一つの共同プロジェクトは、"プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)"。
これはBからDセグメントまでをカバーし、アウディの完全電気駆動の複数のモデルファミリーの基礎となる。
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